
今週は、冬が楽しくなる植物観察! 「冬芽ファイル帳」について、この方にお話を伺っていきます!
植物観察家/植物生態写真家の鈴木純さんです!
鈴木純さんは、まち専門の植物ガイドとして2918年から活動され、今では都市環境をフィールドにした
植物観察会を開催されています。また、植物生態写真家としても、NHKをはじめ各メディアでご活躍中。
この番組では、昨年 6月に「シロツメクサはともだち」という写真絵本でご登場いただきました。
そんな鈴木純さんが、昨年10月末に、私たちの常識を超えた 植物たちが愛おしくなってしまう本を出されました。それが、小学館から発売されている「冬芽ファイル帳 かわいくておもしろい冬の植物たち」。
すでに表紙から楽しさが伝わってきますが、植物観察といえば、植物たちが生き生きとし始める春以降で、冬はお休みというイメージがありますよね。しかし、鈴木純さんの植物観察会でも人気なのが「冬」。そして鈴木さんが一番植物たちを見ているのも、実は冬なんだそうです。
植物たちが成長を止めて休眠状態に入る冬に、植物たちがお休みしてる所にそっとお邪魔しに行くみたいな感じで、ぐっとこっち側から近づいてアプローチしていく楽しさがあるそうなんです。
本の冒頭でも、植物との距離感を示す写真が掲載されていましたが、かなり近いです!小さなルーペでそっと植物たちの小さな冬芽に近づくと、木の種類によって冬芽の姿にとても個性があるので、植物の名前が分からなくても楽しめるのがポイントとお話されていました。
この植物の名前がわからなくても楽しめる・・!?
まさに、その言葉の通りの私たちが思い描いているような植物観察の本ではないというのが、鈴木純さんのすばらしさ。ページをめくると目に飛び込んでくるのは、まるで森の妖精のような冬芽の写真にキャッチフレーズと冬芽のつぶやきの一言。
例えば・・一番最初に登場しているのが、「ばんざい近衛兵」。
実はこれ、山椒の冬芽。山椒には棘がありますが、冬芽の位置が実は絶妙で、それがまるで「ここは通しません!」って言ってるように鈴木さんには見える・・というわけなんです!もちろん、植物の名前や特徴なども記載されていますが、植物の名前を覚えるのが苦手という方も多く、その理由の一つに植物の見分け方がわからない点があります。それは、やはり違いが判らないくらい植物を知らないので、まずはいろんな植物を見慣れていく事が大切で、自分なりに名前を付けてしまったりして、たくさん冬芽を見ていくと、それぞれの特徴・違いが見え始め、植物がわかってくるということなんですね。
鈴木さん曰く、とても個性豊かでかわいい冬芽は、春になると驚くほど姿を変えてしまう。その変化を感じることができるのは、冬芽を知っているからこそであり、春の植物観察をより楽しいものにしてくれるので、植物観察をするのは冬がお勧め、とのことでした。
どんなに冬芽観察が楽しいのか、詳しくは下記の音声配信をぜひ聞いてみてください!
知らないうちに、植物の知識が身についてしまう鈴木純さんの本。身の回りにある樹木の冬の芽を見に、本をもって出かけたくなる、「冬芽ファイル帳 かわいくておもしろい冬の植物たち」は、小学館から発売されています。
小学館 「冬芽ファイル帳 かわいくておもしろい冬の植物たち」
https://www.shogakukan.co.jp/books/09311578
まちの植物はともだち-鈴木純さんHP
https://beyond-ecophobia.com/
鈴木純さんSNA X
@suzuki_junjun
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