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多くの人に知ってほしい「第三者介入」について。一般社団法人 ちゃぶ台返し女子アクション 中村果南子さん③

今週は、多くの人に知ってほしい「第三者介入」について、この方に伺っていきます!一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション」の中村果南子さんです!!

中村さんは、全国各地で、「第三者介入」についての講演やワークショップをされています。
第三者介入とは、「加害者でも被害者でもない第三者が、性暴力に発展し得る/助長する状況において介入することで、性暴力を予防・阻止すること」。
第三者介入は、パワハラ(パワーハラスメント)やアルハラ(アルコールハラスメント)、レイシズム(人種差別)など、あらゆるハラスメントに対抗することにも有効・・・ということで、ぜひ、身につけておきたい事でもあります。

第三者介入する上でも大切なのが「性的同意=セクシュアル・コンセント」をとるとのことでした。プライベートなことに踏み入る、そんな場面でも積極的な同意を得ているのかが大切ですが、「同意をとる責任は性的言動を始める側にある」ことを忘れがちと。昨日のお話でも「どうやって同意をとったらいいのかが、わからない」という方が意外と多く、そのポイントを「ちゃぶ台返し女子アクション」では、「あいうえお」作文にされています。

「性的同意セクシュアル・コンセント」とは
ど・・同意を毎回必ずとろう。
う・・「うーん」や無言は同意ではない。い
い・・いいえといえる状況でとろう
と・・途中でもやめよう
は・・相手の判断力を確認しよう。

どのタイミングで同意を取るのが良いのか・・難しいと思われる方も多いのではないかとの質問に、中村さんは、「相手と仲良くなりたい」、「相手を尊重する=自分も尊重される」、そんな社会になってほしいと思われているならば、丁寧に確認していくことが大切で、その確認しているのを周りにいる人も見ることで、徐々に広がっていくのではないかとおっしゃっていました。

では、「第三者介入」する上で、大切な5つのDについてもご紹介していただきました。まずは、その場でできる3のDから。大切なのは、介入する人の安全を確保する、このことを忘れずに。
「DIRECT 直接介入する」・・加害者と被害者になるであるだろうという人に直接干渉して、事態を悪化させない。
「DISTRACT 気を逸らす」・・加害者や被害者の注意をひいて、問題となりうる状況を回避する。
「DELEGATE 委任する」・・適切に介入できる別の人に助けてもらうようお願いをする。
 他に、2つのDがあります。
「DOCUMENT 記録する」・・加害行為を目撃したら、メモや、記録を残しておく。その現場では、何もできなくても、第三者が記録することで、被害者の曖昧になってしまう状態を防ぐことができます。よくワークショップでも聞かれる質問として、「勝手に記録してもいいのですか?」と。記録することは大丈夫で、その後にSNSなどでの拡散するなどは、「性的同意」が取れてないので、その行為はNGとなります。また最近のワークショップで提案された「記録」として、オンライン会議などの場で、なんとなく話の流れが良くない方向になりそうと思った時に、「ここから大切な話になりそうなので、録画しておきますね」と声をかけて介入するという方法もあったそうです。
「DELAY 事後介入」・・被害を受けた人に「大丈夫だった?」「こういうサポートがあるよ」と声をかけ、被害者を一人にせず、今後の対応を一緒に考えてあげることも、立派な第三者介入なります。

詳しくは、「ちゃぶ台返し女子アクション」のHPにある「セクシュアル・コンセント・ハンドブック」をご覧ください。ダウンロードして仲間との会でも使用できるそうです。

これから集まる機会が増えるシーズンだけに、誰もが楽しい時間を過ごせるよう、「性的同意=セクシュアル・コンセント」と「第三者介入」について、ぜひ身につけておきたいですね。
ちゃぶ台返しイベントの開催もサポートしてくれる「一般社団法人 ちゃぶ台返し女子アクション」のHP、SNSをチェックしてみてください。

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