今週は、多くの人に知ってほしい「第三者介入」について、この方に伺っていきます!兵庫からお越しいただきまた！一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション」の中村果南子さんです!!

中村さんは、全国各地で、「第三者介入」についての講演やワークショップをされています。第三者介入とは、「加害者でも被害者でもない第三者が、性暴力に発展し得る／助長する状況において介入することで、性暴力を予防・阻止すること」。
第三者介入は、パワハラ（パワーハラスメント）やアルハラ（アルコールハラスメント）、レイシズム（人種差別）など、あらゆるハラスメントに対抗することにも有効・・・ということで、ぜひ、身につけておきたい事でもあります。

今夜は中村さんが全国各地で開催されているワークショップについて伺いました。

ワークショップでは、レクチャーパートで、大切な「性的同意=セクシャルコンセント」についてのお話から始まり、「第三者介入」の5つの方法などについて学び、ワークパートでは、自分の経験の振り返りや、シナリオを渡してロールプレイングとしてお芝居をしてもらう時間で構成されています。
中村さんは、「第三者介入」のワークショップは、避難訓練だと思って受けてくださいと、お話されるそうです。
地震が来た時に、机の下にもぐったり、火を消したりと、訓練をしているからこそ、できる事があるように、いざその場を目にしたとき、体が硬直して動けなかったり、頭の中が真っ白になってしまって対応できなかったりすることも多いので、平常時にいろいろ考えたり、作戦を立てておくと、緊急事態に動けるので、平常時にそのトラブルを考えるシナリオを渡して、もしこの場面に出会ったら、あなたなら、「第三者介入」をどう対処するかと考えてもらっているんだそうです。
「第三者介入」する時には、自分の安全を確保してから実行することが大切なため、参加者たちは、シナリオとはいえ、実際に介入してもらうので、ドキドキしたり、これはちょっと危ないと感じたりと、お芝居仕立てではあっても、頭で考えてい方法よりも、実際にその場を疑似体験することで自分が出来る介入方法、誰かに頼る方法などを見つけて、よりクリエイティブに「第三者介入」を学ぶ　いい場になっているそうです。

そして、基本となる「性的同意=セクシャルコンセント」についても教えていただきました。
「性的同意=セクシャルコンセント」とは全ての性的な言動に対して確認されるべき同意の事。しかも、その同意は、お互いが積極的にYES、積極的な意思表示がされている事を「性的同意がとれている」というんだそうです。
「性的同意」というと、身体的な接触だけの事を指しているのではないかと思いがちですが、言動や画像のやり取りや、他人に踏み込んでほしくない境界線をお互い尊重し合うために「性的同意」あるので、境界線を超えそうかな・・という時には、必ず確認するのが「性的同意」となります。
例えば、ハグしたり、握手をしたりする場面での確認や、みんなで写真を撮影した時にも、SNSにあげる前に、「写真アップしたいんだけどいいかな?ダメだったらダメって言ってね」など、自分の体に関わることに対して、きちんと自己決定してもらえるように、お互いに確認しましょうというのが、「性的同意=セクシャルコンセント」なんだそうです。そして、「性的同意」は、話をしたい人、行動をしたい人が相手に確認することとなっている事も忘れてはいけないポイントです。
ただ・・実際の講座やワークショップでは、「同意を確認の仕方が分からない」という声もあるそうで、そのためにちゃぶ女には、どんなタイミングで同意をとるのかをわかりやすく「あいうえお作文」にされています。

ど・・同意を毎回必ずとろう。
う・・「うーん」や無言は同意ではない。い
い・・いいえといえる状況でとろう
と・・途中でもやめよう
は・・相手の判断力を確認しよう。
(　詳しくは下記の音声をぜひ聞いてみてください。)

さらに、ワークショップでは、「なぜ人はトラブルを傍観してしまうのか」などについても解説してくださるそうです。

中村さんのお話を聞いて、私たちは実際には多くの段階をふんで、次なるアクションを起こしている事も知り、その一つ一つのハードルを下げるためにも、「第三者介入」のワークショップはとても学びの深い場になっていると感じました。

ちゃぶ台返し女子アクションが行う「第三者介入」の講演やワークショップについては、ぜひ、HPやSNSをご覧ください。

一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクション

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