2022年5月12日

三宅島のクジラ沖山雄一さん④

今週は、三宅島のCAFE 691/有限会社沖倉商店代表の沖山雄一さんに、三宅島のクジラについてお話を伺ってきました。

三宅島では確認できているだけで現在5種類のクジラ（マッコウクジラ、ザトウクジラ、コククジラ、セミクジラ、シャチ）が見られます。コククジラは大西洋でもほとんど見られず、海域でも何十年に一度しか見られないという大変レアなクジラなのだそう！

沖山さんが立ち上げた「クジラの鼻水大作戦」ですが、どうやってクジラを調査するのか課題が３つあります。

・DNA解剖をするため、専門的な作業をどうするか？

→2000体のクジラを解剖してきた獣類のエキスパートの国立科学博物館の田島木綿子先生のサポートを得られることに。

・ドローンをどうやって開発するか？

→三宅島で無人運転バスを公道で走らせる実験を行っていた群馬大学と、東京電機大学のドローン研究チームに協力してもらうことに。

工業用や、夜間の農業用の認証カメラを活用し、ブローを上げた瞬間にクジラをロックオン。潜ったクジラも自動で追いかけ、ドローンで鼻水を採取。会議では、ブルーインパルスのように3体一気に飛んで行って、動画、個体識別の写真、採取をし、ボタン1つで飛んで帰ってくるところまでできるのでは？という話が進んでいるそう。

クジラのブローは4メートル上がるので、ドローン自体が鼻水を浴びてペトリ皿やシャーレなどで採取し、研究所に送るという作業に。

・予算の確保はどうするか？

→NPO団体　エコロジーオンラインを窓口に、子育てに三宅島にクジラたちがやってくる11月に間に合うようにと、着々と準備を進めているところ。予算確保のためのクラウドファンディングを実施中なので、気になった方はぜひ下記のリンクからチェックしてみてください。CAFE691の手ぬぐいやエコバッグ、ボトルなどの返礼品も用意されています。