環境にも人にも優しい家づくり「株式会社 藤本工務店」②
今夜は「株式会社 藤本工務店」代表取締役の藤本嶺さんにお話を伺います。
「株式会社 藤本工務店」は、完全自由設計。
建築士や設計士がいて図面をもとに家を造っていくのが主流ですが、昔は大工さんが自分で考えて、自分で造っていました。大工さんと作っていくということで"完全自由設計"としているのだそう。
やはり素材にはこだわりを持たれている藤本さん。海外から木材を大量に輸入しているという現状に、国内にいい木がたくさんあるのにと以前から疑問を持っていたと言います。日本は森林大国で、国土に対して7割が森林と世界2位の比率。しかし海外の木のほうが安いのでわざわざ石油を使って輸入しています。
国産材を使うことは林業を守り、資源を活用することに繋がります。また乾燥地帯の木よりも、高温多湿な日本で育った木のほうが風土に当然合うので家も長くいい状態が保たれます。現在は、なるべく近い神奈川県や群馬県の木で家を造っています。
藤本工務店には、フランスや、ハワイなど海外から修行に来られている方もいます。日本の伝統の木造文化の技術や考え方が素晴らしいとたくさん学びに来るのだそう。現在13人いる大工さんの平均年齢は30歳以下。国内外、ほとんどの問い合わせがInstagramのDMからと、とても現代的なんです。世代も近く皆さん楽しそうに働いているのだとか。中には熟練した棟梁もいますが、切磋琢磨しながら頑張っています。なんど「まずはやってみよう」と今のところ来た人は全員採用されているとか。今は弟子と親方のバランスがちょうどよく、これからも拡大していきたいとお話されていました。
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