今週は、オーガニック栽培・アクアポニックスを展開する
株式会社アクポニ代表取締役の濱田健吾さんにお話を伺っています。
今年2月に誕生した「湘南アクポニ農場」は、
実際にアクアポニックスに興味のある方が見学できる施設。
アクポニの試験場にもなっており、実際に色々なものを育てたり
効率をよくしたりと試験をして、開発した技術を他のお客様に転用しています。
そもそも魚と野菜を同時に育てるアクアポニックスの仕組みはというと…
魚にエサを与えると、魚がフンをする。
魚だけを飼育している場合、水が汚れてしまうので水換えが必要になりますが
アクアポニックスの場合、水を棄てずに栄養豊富なその水で野菜を育てます。
野菜と微生物が水を綺麗に浄化し、その水がまた魚の水槽に戻ります。
魚の飼育水が廃棄されることなく循環し、その栄養で野菜が育つという農法。
湘南アクポニ農場では、その栽培法を目の前で観ることができます。
湘南アクポニ農場で扱っているのは、
魚はティラピア、鯉、チョウザメ、オニテナガエビなど。
野菜はリーフレタス、バジルやミントなどのハーブ類、イタリアンパセリ、
アボカド、カカオ、フェイジョアという柑橘類の果樹など多岐にわたります。
色々な形のアクアポニックスがあり、育てたい作物や目的によって
システムを変えていきます。
魚と野菜を同時に育てるというのが最大の特徴。
どちらかだけならば、それぞれで環境を最適化できますが
アクアポニックスの場合、どちらも快適に過ごせる状況を作りバランスを整えます。
バランスを整える際に最も気を付けるのは野菜と魚の数を合わせること。
魚に与えたエサの量が野菜の肥料になりますが、
野菜は肥料が多くて少なくても上手く育たないので
上手くバランスを取らないと生態系が作れなくなってしまいます。
とはいえ自然界では常に循環するようになるので、
最初の設計の段階で整えれば魚、野菜、微生物がきちんと生態系を作るので
あとは見守ってお世話をしていけばいいのだそうです。
明日は世界のアクアポニックス事情について伺います。
☆湘南アクポニ農場
☆「あなたのサステナブルなこと」も番組に教えてください!
感想や、あなたの周りのSDGsな取り組みなど毎週月曜日にご紹介する予定です。
メールアドレスはこちら。