PianoWinery ~響きのクラシック~ - Fm yokohama 84.7

松田由貴さんの歌声で~

🔹1曲目:

土井晩翠作詞

瀧廉太郎作曲

「荒城の月」の1番と2番

歌:松田由貴  

ピアノ:樋口あゆ子

Bansui Doi ― Lyrics

Rentaro Taki ― Music

“Kojo no Tsuki” (The Moon over the Ruined Castle)

Verse 1 & Verse 2

vocal: Yuki Matsuda

piano: Ayuko Higuchi

🎼 ヨーロッパを中心に発展した西洋音楽では、基本的に「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の7つの音からなる音階が使われています。一方、日本の音楽には、7音のうち「ファ(4番目)」と「シ(7番目)」を抜いた「ド・レ・ミ・ソ・ラ」の5音を基本とする、「ヨナ抜き音階」と呼ばれる音階があります。瀧廉太郎の「荒城の月」は、ヨナ抜き音階だけで作られているわけではありませんが、日本の伝統音楽にも通じる5音音階的な響きを持っています。西洋音楽を取り入れながら、日本人に馴染み深い音の感覚を生かした「荒城の月」は、日本の歌曲史において、とても重要な作品です。

=  =

写真:仙台城本丸跡(青葉城)・『荒城の月』歌碑と土井晩翠の胸像

🎑 土井晩翠による詩は、懸賞応募のために書かれたものでした。生まれ育った仙台の青葉城や、会津若松の鶴ヶ城を思い浮かべながら、詩を書いたそうです。

=  =  =

写真:大分県竹田市竹田、岡城の二の丸跡に立つ瀧廉太郎の銅像

🎑 瀧廉太郎は、日本の歌曲を芸術的なものへと発展させたいと考え、中学校の唱歌を編纂するための懸賞に応募しました。そのときに作曲したのが、「荒城の月」です。瀧廉太郎は、故郷である大分県竹田市の岡城を思い浮かべながら、この曲を作ったといわれています。

=  =

=  =  =

🔹2曲目:

ドビュッシー作曲 

ベルガマスク組曲L75Ⅲ. 月の光」

ピアノ演奏:フジコ・ヘミング

Claude Debussy

Suite bergamasque, L.75, III. “Clair de lune”

Piano: Fujiko Hemming

🎼 印象派は、19世紀後半のフランスで始まった、光と色彩の瞬間的な輝きを捉えようとした、絵画を中心とする芸術運動です。代表的な画家として、モネ、ルノワール、ドガなどが挙げられます。そして、音楽の世界でも、音を色彩のように扱い、光や空気感、微妙なニュアンスを表現しようとする音楽が登場しました。その代表的な作曲家の一人が、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーです。「月の光」は、ドビュッシーがフランスの詩人ヴェルレーヌの詩集『艶なる宴(Fêtes galantes)』に収められた同名の詩から着想を得て作曲した作品です。詩には、月明かりの下で優雅に戯れる男女や、華やかな宮廷生活の雰囲気が描かれる一方、その華やかさの奥には、どこか物悲しさや孤独が漂っています。

=   =   =

🔹3曲目:

ベッリーニ作曲

優雅な月よ 

歌:松田由貴

ピアノ:樋口あゆ子

Vincenzo Bellini

“Vaga luna, che inargenti”

“Vaga luna”

vocal: Yuki Matsuda

piano: Ayuko Higuchi

🎼遠く離れた彼女への熱い思いを、どうか彼女に伝えてほしいと、月に語り掛けます。

優雅な旋律の中に、ちょっぴり切なさも滲む、繊細な曲です。

写真:松田由貴さん

=  =  =

🔹エンディング~

樋口あゆ子さんのアルバム「SOUL OF THE PIANO」より

フランツ・リスト作曲
巡礼の年 第1年「スイス」より「泉のほとりで」

ピアノ演奏:樋口あゆ子 Ayuko Higuchi, piano

Franz Liszt
Années de pèlerinage, Première année "Suisse"
"Au bord d'une source" S.160/R.10-4

top