🔹1曲目:
ジョン・ウェイド作曲
讃美歌111番 / 1番・4番
神の御子は
歌: 松田由貴さん Yuki Matsuda
ピアノ:樋口あゆ子さん Ayuko Higuchi
John Francis Wade
O Come, All Ye Faithful(英語)
Adeste Fideles(ラテン語)
🎄イギリスに伝わる古いクリスマスキャロル・讃美歌。1744年にイングランドの英語教師ジョン・ウェイドが作曲し、1751年に発刊されたと言われていますが、断定はできないようで、今でも論争が続いています。ラテン語がオリジナルですが、今や100以上の言語に翻訳されていると言われています。特に有名なのは、最初の発刊から約100年後の1852年に、イングランド・カトリック教会の聖職者フレデリック・オークリー (Frederick Oakeley) が作った英語訳です。
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🔹2曲目:
ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン作曲
「キャロル交響曲」の第1楽章
指揮:ギャヴィン・サザーランド
演奏:ザ・シティ・オブ・プラハ・フィルハーモニック・オーケストラ
Victor Hely-Hutchinson
Carol Symphony
Gavin Sutherland,conductor
The City of Prague Philharmonic Orchestra
🎄「キャロル交響曲」は全部で4楽章から成るのですが、楽章ごとに1、2曲のクリスマス・キャロルが用いられています。クリスマス・キャロルを合唱やパイプオルガンで聴くのも味わい深いですが、オーケストラのアレンジも素敵です。CDや配信では楽章ごとに区切られることが多いのですが、実際の演奏の際には4楽章切れ目なく演奏されます。
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🎼 ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン (Victor Hely-Hutchinson)
南アフリカのケープタウン出身。イギリス人の作曲家。イギリス領ケープ植民地の総督の子として1901年に生まれました。1926年からBBCで指揮者・ピアニスト・伴奏者として活躍し、翌年1927年には「キャロル交響曲」を作曲して作曲家としても評価されるようになり、1944年以降BBCの音楽監督を務めました。
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🔹3曲目:
シャルル・グノー
アヴェ・マリア/ ラテン語で~
歌: 松田由貴さん Yuki Matsuda
ピアノ:樋口あゆ子さん Ayuko Higuchi
Johann Sebastian Bach / Charles-Francois Gounod
Ave Maria
🎼 グノーのアヴェ・マリアは、1859年にシャルル・グノーがヨハン・ゼバスティアン・バッハの《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》の「前奏曲 第1番 ハ長調 BWV 846」を伴奏に、ラテン語の聖句「アヴェ・マリア」を歌詞に用いて完成させた歌曲です。
クラヴィーア(Klavier)は、ドイツ語で主にピアノを指し、バロック時代には鍵盤楽器の総称として使われました。「平均律クラヴィーア曲集」は鍵盤楽器のための作品集です。
第1巻は1722年に完成したのですが、シュヴェンケという人物が途中に1小節を付け加えたバージョンが広まり、このバージョンをもとに、1852年「アヴェ・マリア」が作曲されました。グノーは当初即興的に演奏しただけだったのですが、作曲家・教育者である義父ツィマーマンによって、1853年、ピアノとヴァイオリン用の曲として出版され、その後、フランス語・ラテン語のの声楽曲としても出版されました。
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写真:松田由貴さん