PianoWinery ~響きのクラシック~ - Fm yokohama 84.7

萩谷康一さんの初めてのラジオ フルートレッスン

今週は、イギリスの作曲家、編曲家、指揮者で、主に合唱の分野で活躍しているジョン・ラター(John Rutter )の「古風な組曲」の由来や特徴を解説していただきました。

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ジョン・ミルフォード・ラター

John Milford Rutter 

1945年にロンドンで生まれた現役の作曲家、編曲家、指揮者。聖歌隊の出身で、ケンブリッジ大学のクレア・カレッジで音楽を学びました。初期の作品の多くは教会音楽やクリスマス・キャロルなどの合唱曲でした。1975年から79年まで母校クレア・カレッジの音楽監督を務め、同校のチャペル聖歌隊を指揮してさまざまなレコーディングや放送に参加。1981年には教え子を中心としたプロ室内合唱団ケンブリッジ・シンガーズ(Cambridge Singers )を結成。1996年、教会音楽への貢献を認められ、カンタベリー大主教からランベス音楽博士号(Doctor of Music, Lambeth)を授与されました。その後、音楽への多大な貢献が認められ2007年には大英帝国勲章(OBE: Order of the British Empire)を、2024年6月15日にはナイト(Knight)の爵位を授与されました。 これ以降「サー・ジョン・ラター」と称されています。

古風な組曲 - Suite Antique:

今から約300年前のバロック時代の組曲の形式を用いています。組曲はバッハも数多く書いています。色々な種類の踊りを並べ、6つの楽章で構成し、ラターはバロックの形式にちょっとお洒落な装いを施して作曲しました。「古風な組曲」は、チェンバロ、フルート、弦楽オーケストラのために書かれた、協奏交響曲(1979)です。フルートの独奏、またはフルート主体の独立した作品は、この「古風な組曲」が代表的なものと認識されています。

Suite Antique

  1. Prelud / II. Ostinato / III. Aria / IV. Waltz / V. Chanson /VI. Rondeau

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piano@fmyokohama.jp

写真: 萩谷康一さん、吉川由利子さん

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