PianoWinery ~響きのクラシック~ - Fm yokohama 84.7

伊集院紀子さんのピアノ・グラニテ 

『ピアノ・グラニテ』は、ピアニスト・伊集院紀子さんが、演奏機会の少ない名曲や作曲家をご紹介するコーナーです。伊集院紀子さんによる演奏もお楽しみください。今週ご紹介いただいたのは、イタリアの作曲家・アルフレードカゼッラ (Alfredo Casella) です。カゼッラの作品はピアノグラニテ第1回の1曲目でトッカータをご紹介し、以降ピアノグラニテのオープニングテーマとしてトッカータが流れています。

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Alfredo Casella(1883-1947)

アルフレード・カゼッラ 

イタリア・トリノに生まれる。作曲家、ピアニスト、指揮者。カゼッラの祖父はヴァイオリンのパガニーニと大変親しいチェリスト、そして父もチェリスト、母はピアニストという音楽一家で育ちました。13歳でパリ音楽院入学、1900年からガブリエル・フォーレに作曲を師事。ドビュッシーやラヴェルと交流。

カゼッラがイタリアでなくパリで音楽の勉強をしたのは、当時オペラ中心にあったイタリアの音楽環境では最高の音楽教育を得ることが難しいと考えたマルトゥッチとバッヅィーニの勧めによるものと言われています。(カゼッラの楽譜を校訂、出版された関 孝弘氏の記述より)

パリではピアノ予備科に入学ののち、和声の学生となり、ラヴェルも在籍していた作曲科のフォーレのクラスも聴講するなど幅広く学びました。イタリアに戻ってからは、同時代の仲間たちと近代イタリア音楽を広める活動に尽力しました。作品にはドビュッシーを思わせる和音や、フランスの香り高い響きがある作曲家です。

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写真:

ピアニスト 伊集院紀子さん

Noriko Ijuin, piano

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piano@fmyokohama.jp

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