
樋口あゆ子さんのアルバム「ソウル・オブ・ピアノ SOUL OF THE PIANO」より
🔹1曲目:
ショパン作曲
即興曲第4番 嬰ハ短調 作品66 遺作 幻想即興曲
ピアノ演奏:樋口あゆ子 Ayuko Higuchi, piano
Fryderyk Chopin
Impromptu No. 4 in C-Sharp Minor, Op. 66, “Fantaisie-impromptu"
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♪ ショパンの遺言に反して出版
ショパンの死後、多くの作品は、ショパンが最も信頼したポーランドの作曲家、ピアニスト、教育者、著述家である友人のユリアン・フォンタナ(Julian Fontana)に遺贈されました。作品を焼き捨てるようにという遺言でした。恐らくショパンが作品に対する十分な完成度を感じなかったためだと言われています。しかしフォンタナは、残された作品の中でも特に、この楽曲の価値を見出し、1855年に「幻想即興曲」というタイトルをつけ、多少の手を加えて出版しました。後に世界の音楽愛好家たちから、この出版はフォンタナの偉大な功績であると称されました。
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♪ 複数の楽譜出版の存在
初版のフォンタナの楽譜では、一部の装飾音が省略され、テンポや強弱の指示が、曖昧な部分があリましたが、後のショパンの自筆譜版、パデレフスキー版 (Paderewski)、エキエル版(Ekier)の楽譜では、これらが詳細に記載され、楽譜を忠実に再現することで、より一層ショパンの音楽の深みを味わえるようになりました。
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♪ 「幻想即興曲」は、ショパンの人生や感情が色濃く反映された作品です。
繊細な性格と芸術に対する厳しい自己評価がこの楽曲に深みと魅力を与えています。
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🔹エンディング~:
ショパン原曲、リスト作曲
6つのポーランドの歌より第1曲
乙女の願い
ピアノ演奏:樋口あゆ子 Ayuko Higuchi, piano
Franz Liszt
Chopin -6 Chants polonais, S480/R145:
No. 1. Madchens Wunsch (Zyczenie, The Maiden's Wish)