PianoWinery ~響きのクラシック~ - Fm yokohama 84.7

萩谷康一さんの初めてのラジオ フルートレッスン

今週は、「フルートで奏でる良い音」について。一言で良い音を定義することは難しいのですが、良い音にまつわる話をしていただきました。また、「通らない音」を克服するためのアドバイスも参考になりました!

🪈 通る音とは~

演奏が遠くまで、後ろの客席にいる人にも良く聴こえることを言います。

写真:萩谷康一さん、吉川由利子さん

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🪈有名なフルート演奏家の「良い音」についての解釈:

◆ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ  / 作曲家・フルート演奏家・指導者 によると~

Johann Joachim Quantz

フルートの音は、明るく切れの良い、厚みと丸みのある男性的な心地よい音が理想。歌で言えば、ソプラノよりはアルトに近い音である。(1752年)

◆アントワーヌ・マオー によると~

Antoine Mahaut

豊かで朗々と響くクリアな音が良く、さらに柔らかさ、繊細さ、上品さが加われば美しくなる。(1759年)

◆ヨハン・ゲオルク・トロムリッツ によると~

Johann George Tromlitz

模範とすべきは、人間の声だ。(1791年)

◆萩谷康一さんのお考え!

「どれも難しいことではありますが、耳に響く音より、心に残る音が出せるといいですね。演奏する人と聴く人が共感し、共有出来るようになることが大事だと思います。従って、日々の練習のロングトーンだけでは「良い音」は作れないかもしれません。音楽だけでなく、その人が積んだ経験が音に表れるのではないでしょうか。」

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🪈「通らない音」の対処法!(具体例)

力を抜く

肩を低く

通る音を出そうと強く吹かない

自分の耳を過信しない、他の人に聞いてもらう!

綺麗な音、大きな音を出そうとしない

楽に吹いていれば、多分通る

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番組へのメッセージ、リクエスト、フルートのご質問などもお待ちしております!

piano@fmyokohama.jp

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