
今週は、「フルートで奏でる良い音」について。一言で良い音を定義することは難しいのですが、良い音にまつわる話をしていただきました。また、「通らない音」を克服するためのアドバイスも参考になりました!
🪈 通る音とは~
演奏が遠くまで、後ろの客席にいる人にも良く聴こえることを言います。
写真:萩谷康一さん、吉川由利子さん
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🪈有名なフルート演奏家の「良い音」についての解釈:
◆ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ / 作曲家・フルート演奏家・指導者 によると~
Johann Joachim Quantz
フルートの音は、明るく切れの良い、厚みと丸みのある男性的な心地よい音が理想。歌で言えば、ソプラノよりはアルトに近い音である。(1752年)
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◆アントワーヌ・マオー によると~
Antoine Mahaut
豊かで朗々と響くクリアな音が良く、さらに柔らかさ、繊細さ、上品さが加われば美しくなる。(1759年)
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◆ヨハン・ゲオルク・トロムリッツ によると~
Johann George Tromlitz
模範とすべきは、人間の声だ。(1791年)
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◆萩谷康一さんのお考え!
「どれも難しいことではありますが、耳に響く音より、心に残る音が出せるといいですね。演奏する人と聴く人が共感し、共有出来るようになることが大事だと思います。従って、日々の練習のロングトーンだけでは「良い音」は作れないかもしれません。音楽だけでなく、その人が積んだ経験が音に表れるのではないでしょうか。」
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🪈「通らない音」の対処法!(具体例)
力を抜く
肩を低く
通る音を出そうと強く吹かない
自分の耳を過信しない、他の人に聞いてもらう!
綺麗な音、大きな音を出そうとしない
楽に吹いていれば、多分通る
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番組へのメッセージ、リクエスト、フルートのご質問などもお待ちしております!