
今週は、樋口あゆ子さんが、ベートーヴェン作曲 ピアノ ソナタ第14番「月光」の作品名の由来についてお話くださいました。
写真:ピアニスト 樋口あゆ子さん
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<ピアニスト 樋口あゆ子さんのプロフィール>
Ayuko Higuchi, piano
兵庫県芦屋市出身。横井和子、林秀光、竹内啓子、中村紘子、ガーネヴィ夫妻、ジェルメーヌ・ムニエに師事。
第39回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位。(毎日新聞社)第17回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ・文部科学大臣賞。(一社全日本ピアノ指導者協会)第10回ポルト市国際音楽コンクール第1位大賞。(ポルトガル)
桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て 桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業、同大学音楽研究科演奏学科ピアノ専攻修了。明治安田生命文化財団奨学生として渡仏し、飛び級にてパリ・エコールノルマル音楽院演奏家課程審査員満場一致卒業。
1993年ポルトガル・ポルト市リボリホールにてカーメン ゴレミノフ指揮ポルト市交響楽団とショパンピアノ協奏曲第1番を、1994年オムリハダミ指揮同交響楽団とベートーヴェン“皇帝”を共演。その後ポルトガル、スペイン、ポーランド、フランス各国でピアノ・リサイタル、オーケストラとの共演でヨーロッパ楽壇デビュー。
1995年第31回ソニーミュージックファンデーション主催“今日の演奏”デビューリサイタルシリーズで東京文化会館小ホール、大阪いずみホールにてピアノ・リサイタル開催し日本楽壇デビュー。2006年、ニューヨーク カーネギーホール・ワイル・ピアノ・リサイタルにてアメリカデビュー。アジアでは、2004年からベトナムの子供たちとの触れ合いコンサートを行っており、2008年、第126代天皇陛下ご臨席ベトナムフェスティバルにて日本代表ピアニストとしてピアノ・リサイタル開催。2010年日本楽壇デビュー15周年を迎え、OECD日本政府代表部主催、フランス・パリ・ピアノ・リサイタルツアー開催。2015年ベトナム社会主義共和国 グエン・フーチョン国家主席来日祝賀会にて御前演奏を行う。
2016年1月、日本楽壇デビュー20周年記念全国ピアノ・リサイタルツアー開催(東京浜離宮朝日ホール、大阪、名古屋)。
CDは日本コロムビアDENONレーベルよりショパンとリストピアノ名曲集『ソウル・オブ・ザ・ピアノ』『ラフマニノフ・ガーシュイン、ベトナム民謡』等をリリース。
2023年11月日越外交樹立50周年記念/日本ASEAN友好協力50周年事業/第4回日本ベトナムピアノ・フェステイバル日本公演開催。(日本国外務省後援事業)(日本側代表ピアニスト:吉原佳奈氏、ベトナム側代表ピアニスト:グエン・ダン・クアン氏。)
2024年末から2025年にかけて上記ベトナム公演を開催予定。
現在、日本ベトナムピアノ・フェステイバル総音楽監督・実行委員長。ラジオ FM ヨコハマ ピアノワイナリー響きのクラシック(毎・土18:45分より19:00放送)司会。 一般社団法人全日本ピアノ指導者協会評議員。ピティナピアノ・ステップ渋谷松濤ステーション代表。昭和音楽大学・短期大学・大学院ピアノ専攻非常勤講師。
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🎼 ベートーヴェンが遺したピアノ ソナタは全32作品
このうち、ベートーヴェン自身が名づけた有名な曲は、第8番『悲愴』と第26番『告別』の2曲のみです。『月光ソナタ』ともに、有名なベートーヴェン ピアノ ソナタの『テンペスト』『熱情』なども第3者によって付けられました。
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🎼 ベートーヴェン ピアノ ソナタ第14番 「月光ソナタ」
ベートーヴェンは、ピアノ ソナタ第13番と共に、「幻想曲風ソナタ」というタイトルを付けました。「月光」と呼ぶようになったのは、ドイツの詩人であり、音楽評論家のルードヴィヒ・レルシュターブが表現した下記のコメントが由来となっています。
「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」
by Heinrich Friedrich Ludwig Rellstab
以後10年も経たぬうちに『月光ソナタ』という名称がドイツ語や英語による出版物において使用されるようになり、19世紀終盤に至るとこの名称が世界的に知られるようになりました。
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