『ピアノ・グラニテ』は、ピアニスト・伊集院紀子さんが、演奏機会の少ない名曲や作曲家をご紹介するコーナーです。伊集院紀子さんによる演奏もお楽しみください今週は、前回に引き続きフランスの女性作曲家・ジェルメーヌ・タイユフェール (Germaine Tailleferre)と、アメリカの作曲家、ロバート・ムチンスキーロバート・ムチンスキー (Robert Muczynski) の作品をご紹介くださいました。
写真:伊集院紀子さん
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ジェルメーヌ・タイユフェール
Germaine Tailleferre(1892-1983)
フランスの女性作曲家。オーリック、デュレイ、オネゲル、ミヨー、プーランクらとともに「レ・シックス」と呼ばれるフランスの作曲家グループの唯一の女性メンバーとして知られています。4歳でピアノを始め、5歳で初めて作曲をし、12歳でパリ国立高等音楽院に入学するなど幼い頃から音楽の才能が突出していました。その後ピアノ、作曲、音楽理論の分野で主要な学術賞を次々と受賞。バレエ、室内楽、協奏曲、独奏楽器のための作品、38の映画音楽など、さまざまな形式の音楽を書き、ピアニストとしても優れており、サティやストラヴィンスキーと2台ピアノなど共演を果たしました。
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ロバート・ムチンスキー
Robert Muczynski (1929 - 2010)
ロバート・ムチンスキーはアメリカ・シカゴ出身。 作曲はDePaul大学で、チェレプニンから学ぶ。1960年代初頭には映画音楽を作曲し始め、複数の大学で教育者としても活動。終始、アカデミズムに身を置きながら、ピアノ協奏曲、交響曲、室内楽など多くの作品を発表。ムチンスキーの音楽スタイルは、リズムの強調と打楽器的な強さがあり、そこにメロディックな部分が存在していて、とても聴きやすいと言われています。作品は広く国内外で愛されヨーローッパ、アジア、アメリカ各地で演奏されています。作品は多くの賞を受賞しており、ジーナ・バックワー・ピアノコンクールのように著名な国際コンクールの委嘱を受けたりもしています。
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