PianoWinery ~響きのクラシック~ - Fm yokohama 84.7

萩谷康一さんの初めてのフルートレッスン!

ラジオ・フルートレッスンは、フルートの基本を萩谷康一さんが分かりやすく紹介してくださるコーナーです。 先月は4楽章からなる、ドビュッシーの「小組曲」、1番目「小舟にて」と2番目「コルテージュ」の解説と演奏していただきました。今月は、特にバロック時代の組曲の特徴を表している、後半の2曲の3番目「メヌエット」と4番目「バレエ」をご紹介くださいました。

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◆ ドビュッシー 「小組曲」 Debussy, Claude Achille : Petite suite 

ドビュッシー作曲のピアノ4手連弾のための組曲でしたが、後に友人の作曲家・指揮者のアンリ・ビュッセル (Henri Büsser) によって管弦楽用(オーケストラ)に編曲されたものが有名になったそうです。 小組曲というのは、小さな組曲。組曲とは複数の楽章からなる、ひとまとまりの曲を言います。 この曲は4楽章からなり、1番目が「小舟にて」、2番目が「コルテージュ」、3番目が「メヌエット」、4番目が「バレエ」。 若い頃のドビュッシーは、詩人・ヴェルレーヌ(Paul Marie Verlaine)の詩集、「みやびやかな宴」(Fêtes galantes)を特に好み、この詩の中の「小舟にて」と「行列」(コルテージュ)から「小組曲」の1番目と2番目の題名が付けられたそうです。第3曲の「メヌエット」はモデラートで4分の3拍子。ドビュッシーが詩人/劇作家のバンヴィル( Théodore de Banville )の詩を用いて作曲した歌曲「艶めく宴」(Fête galante  *綴りは単数形 )の旋律がとりこまれています。第4曲の「バレエ」は、アレグロ・ジュストで4分の2拍子。ルイ14世も好んで踊ったというバレエの弾む曲調となっています。 

写真:萩谷康一さん、吉川由利子さん(中央)、樋口あゆ子さん

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