
『ピアノ・グラニテ』は、ピアニスト・伊集院紀子さんが、演奏機会の少ない名曲や作曲家をご紹介するコーナーです。伊集院紀子さんによる演奏もお楽しみください。今週ご紹介いただいたのは、ウクライナのショパンと言われている、作曲家・ピアニストのヴィクトル・コセンコ(Viktor Stepanovich Kosenko 1896 – 1938 )。以前、コセンコの「3つのピアノ小品 Op.9」より第3番ノクターン、第1番~第3番、Op.9の全体をご紹介させていただきましたが、今週も前回とはまた異なる魅力をご紹介くださいました。
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<ヴィクトル・コセンコ> Viktor Stepanovych Kosenko (1896~1938)
ウクライナの作曲家、ピアニスト、教育者。 彼はチャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービンそして、ミコラ・リセンコのような抒情的作風の巨匠として知られています。コセンコはサンクトベテルブルクに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮。6歳の時には、耳から覚えたベートーヴェンの「ピアノソナタ第8番悲愴」を演奏できるようになっていたそうです。その後、ワルシャワ音楽院とサンクトベテルブルク音楽院でピアノを学びました。音楽院を卒業した彼は、ジトーミル音楽学校で教職に就き、その後、ジトーミル音楽学校の校長を務め、1934年から1937年にはキエフ音楽院で教鞭を執りました。教育者としても功績を残したコセンコですが、42歳の若さでこの世を去りました。コセンコは、周囲も認める才能豊かな人でありながら、大変謙虚な人格者でもあったようです。
写真:ピアニスト 伊集院紀子さん
Noriko Ijuuin, piano
https://mbp-japan.com/saitama/unicus/
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◆ ピアニスト 樋口あゆ子さんが出演しています!
ショパン ハンナ チャンネル / Youtube:https://youtu.be/6mPXY26CRv0
「樋口あゆ子 ラフマニノフ愛用のヴィンテージ スタインウェイと師・中村紘子先生からの贈り物」 是非、ご覧になってください。
番組へのメッセージ、リクエスト、フルートのご質問などもお待ちしております!
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◆ 伊集院紀子さんの演奏で~
ヴィクトル・コセンコ作曲 Viktor Stepanovych Kosenko
2つの伝説詩曲 Op.12 2 Poem Legends, Op. 12
第1番 コン・アフリツィオーネ No. 1. Con afflizione
第2番 ドラマティコ No. 2. Dramatico
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuuin, piano