ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

演出家「水野玲子さん」

今回のファンケル ヨコハマなでしこは、演出家の水野玲子さんにお話を伺いました。

演出家とは!「オーケストラで言えば指揮者であったり、映画で言えば映画監督だと私は思っています」
作家が書いた台本を読み込み、全体の演出プランを考え、それをスタッフや役者と共に稽古を通して一つに作品に立ち上げていくという存在です。
「軸となる演出プランを考える事は大切ですが、演出家がいるだけでは演劇はつくる事はできなくて、舞台監督であったり、照明や音響、美術、小道具、衣装、制作はじめ、もちろん役者といった沢山の存在があって、初めて演劇がつくられますので、チームプレイをどうやっていくかという事が一番重要になる仕事だと思います」

おばあ様が歌舞伎や宝塚や蜷川幸雄さんの舞台がお好きだった事から、小学校の時、子ども演劇などに連れて行ってもらっていた事がきっかけとなり、自然と演劇を好きになったという水野さん。
小学生時代から高校まで演劇部所属。演劇と共に育ってきたという。

本格的になったのは高校時代。「三谷六九(みたに・ろっく)さんであったりと現役の役者がコーチをして下さったり、一から自分たちでつくり上げる!という事をやっている演劇部でした」しかし、進んだ女子大では早稲田や東大とのインカレの合同サークルしかなかった。「自分たちが主体となって自由に色々やってみたいという想いが強く、自分で高校の友人たちとサークルを立ち上げちゃいました!」その時から作品全体に関わり、役者だけでなく”演出”にも携わる様になったのだそうです。

一般企業へ就職するも、心の中にある「演劇の道に進みたい!」という想いから退職。「演出をガツガツ学びたい!」と、文学座の研究所に入所されます。
現在6年目を迎え、「やっと座員になったという感じです」
という水野さんが演出をされる文学座オフアトリエ企画【SEVEN・セブン】が4/9から上演されます☆


なんとこちらが、水野さんの文学座での演出デビュー作!!!
世界7か国の女性社会活動家の声をアメリカの女性劇作家7名が一つの作品として生み出した【SEVEN・セブン】
この話をまとめた劇作家の元に、ニューヨークへ飛び、直談判をして実現したという素晴らしい行動力。文学座の先鋭女優の皆さんの声と体を通して、世界情勢を身近に感じる事のできる作品となっています。
「ドラマティック・リーディング形式という上演で、物語を語るという所からもう一歩、動き・躍動感があり、生身の人間がそこにいる、その人が役になりきっているという事を感じて・観て・楽しんでいただける様な演出を考えました」

又今回、従来の枠組みでは掬い上げられなかった、より先鋭的な表現の場として文学座が立ち上げた『オフアトリエ企画』という新たな公演スタイルになっています。未知数の野心と冒険心溢れる試みがどの様な演劇の創造につながるのか、劇団員と演劇の未来を切り拓く可能性に挑むという第一弾作品としても担っていらっしゃる。

チケットは、文学座のホームページよりWEB・メール・お電話でお申し込みください!
公演日程:4/9(金)~16(金)
会場:東京・信濃町の文学座アトリエ

「今やるに相応しい、女性たちの希望の話となっております。又、文学座の素晴らしい女優の方々が参加してくれており、今の時点でもレベルが高く、私自身も想像以上のものが出来上がる事間違いないな!とワクワクしていますので、沢山の方に観ていただきたいなと思います」
以前当番組にご出演くださった山崎美貴さん鬼頭典子さんも参加されています。

◆なでしこの素◆
神奈川を拠点に【犬猫会】という演劇ユニットでも活動中!
水野さんが”犬”野玲子さんとして、相方さんが山”猫”智代さんという犬猫コンビ。
昨年、コロナ禍に何かできないかと模索、フットサル場でのテント観劇という新しい野外公演をおこなっていらっしゃる。今年もまた新たな形も考えていらっしゃるという活動にも注目です!!!(夏に野外公演予定)
「劇場だけではない場所で行うことで、普段演劇と関わりをもたれていない地域やお客様に演劇の魅力可能性を広げて行けたらいいなと思っております」
情報は【犬猫会】のツイッターでどうぞ☆

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