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「異常気象の未来予測」に注目! 三重大学大学院 教授 立花義裕さん③

今週は、「地球の異常気象」に注目!
今夜もスタジオにお迎えしたのは、三重大学大学院生物資源学研究科 地球環境学講座 気象・気候ダイナミクス教授の立花義裕さんです!

今年は夏前からとても暑く、そして日本各地で大雨の被害が出るなど、私たちを取り巻く環境が変化しているのを実感している方、多いのではないでしょうか?
そこで今週は、7月7日にポプラ新書から発売され大ヒット中の「異常気象の未来予測」の著者 立花教授に色々と教えていただきます!

『異常気象の未来予測』著/立花義裕(ポプラ新書)

3日目は、全国を襲った酷暑と豪雨について。
9月に入っても続いた厳しい残暑。なぜ、これほどまでに長く厳しい暑さが続いたのでしょうか?
今年の異常な暑さの始まりは、実は6月にまで遡ります。今年の梅雨明けは、記録的に早く、日本の平均気温は観測史上最高を記録。例年より早く梅雨が明けて晴れたことで、一年で最も日照時間の長い夏至の太陽エネルギーを陸地と海が大量に吸収。これにより、日本周辺の海面水温も統計を開始した1982年以降でもっとも高かった2024年と同じ数字をたたき出しています。
そして一旦温まった海はなかなか冷めません。そのため、日本列島はまるで熱いお湯に浸かっている「釜茹で」のような状態に。これが厳しい残暑の正体です。

さらに、高い海水温は大量の水蒸気を発生させ、積乱雲を発達させます。その結果、「晴れれば猛暑、降れば豪雨」という極端な天気が繰り返されることになったのです。
このような極端な気象は、もはや「異常」ではなく「ニューノーマル(新しい日常)」になりつつあると立花先生は指摘します。猛暑は熱中症、豪雨は水害と、どちらも人の命を脅かす災害につながります。そして、その根本的な原因は、私たちが出す二酸化炭素、温暖効果ガスによる地球温暖化です。
立花教授は、災害を防ぐための最もシンプルで本質的な対策は、CO2を削減すること。
放送ではお届けできなかったより詳しい解説や、私たちの生活と気候変動の関わりについて、ぜひ下記の音声配信をチェックしてください。

そして、立花教授の著書『異常気象の未来予測』をぜひ手に取ってみてください。
さて、明日はいよいよ立花教授との対談の最終日。
これまで暑い夏の話が続きましたが、明日は「冬」のお話、そして受験シーズンにまつわるお話も伺います。どうぞお楽しみに!

ポプラ新書 「異常気象の未来予測」 / 立花義裕

三重大学 立花義裕 「異常気象 予知に挑む 研究室」

三重大学 気象・気候ダイナミクス研究室(立花研究室)
https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

SNS X
三重大学 気象・気候ダイナミクス研究室
@tachichi_4126
https://x.com/tachichi_4126

立花教授のお話を直接聞くことができるチャンスが、11月にあります!
詳しくは下記をご覧ください。

東京学芸大学・東京学芸大学辟雍会共催 講演会
2025年11月1日 土 15:30-17:00 場所:東京学芸大学 中央2号館
https://www.hekiyou.com/2025/09/24-1.html

提供-東京学芸大学辟雍会

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