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「異常気象の未来予測」に注目! 三重大学大学院 教授 立花義裕さん②

今週は、「地球の異常気象」に注目!
今夜もスタジオにお迎えしたのは、三重大学大学院生物資源学研究科 地球環境学講座 気象・気候ダイナミクス教授の立花義裕さんです!

今週は7月7日にポプラ新書から発売され大ヒット中の「異常気象の未来予測」の著者 立花教授に色々と教えていただいています。

『異常気象の未来予測』著/立花義裕(ポプラ新書)

今年の夏は、本当に暑かったぁ!! 6月7月8月の3か月連続、観測史上1番高かく、ある特定の日の最高気温も更新し、記録ずくめの夏でした。立花教授曰く、このような夏が今後の10年、15年の夏の普通になっていくとのこと。立花教授の著書「異常気象の未来予測」では、とても分かりやすく解説しているのですが、本を書き上げたのは、今年の夏前。その段階での未来予測だったのが、まさかの今年の予測になってしまったとお話されていました。
なぜ、こんなに暑くなってしまったのか、立花教授に解説していただきました。

まずは日本のある位置について。日本が異常な暑さに見舞われるのは、地理的な2つの要因が大きく関係しています。基本的な知識として、太陽からの熱は、海と陸地を温めますが、陸地の方が海よりも暑くなりやすい。そこで登場するのか小学校で学んだ偏西風。大西洋から吹いてくる風は地球温暖化で熱せられた巨大なユーラシア大陸の熱をたっぷり吸い、東端にある日本へ一気に吐き出します。日本はそういう位置にあるんですね。

『異常気象の未来予測』著/立花義裕(ポプラ新書)
『異常気象の未来予測』著/立花義裕(ポプラ新書)_異常気象図版_図3:蛇行


さらに、海洋からの熱にも注目! そこでこちらも小学校で習う黒潮がキーワード!黒潮は大きな太平洋を横切り、世界で最も水温の高い海域であるパプアニューギニアやインドネシア沖から熱いお湯のような暖流「黒潮」が、日本にぶつかり沿岸に流れ込みむことで、海からもたらされる熱が暑さに拍車をかけています。

そして、地球温暖化が「偏西風」と「黒潮」の蛇行を引き起こしていると。その蛇行がこれまでにない暑さをもたらす要因に。さらに北極の気温上昇が私たちの暮らす日本の暑さに大きく関わっているというお話まで、目からウロコなお話ばかりでした。北極の問題は、遠い場所の話ではなく、日本の気候に直接つながっている。もっと物事をグローバルに見てほしい。空気はずっと繋がってますからね。それを知ってほしいと思いますね。と立花教授からお話していただきました。

ぜひ、詳しくは下記の音声配信をお聞きください! OAではお話できなかった蛇行する理由についても詳しくお話いただいています。

ポプラ新書 「異常気象の未来予測」 / 立花義裕

三重大学 立花義裕 「異常気象 予知に挑む 研究室」

三重大学 気象・気候ダイナミクス研究室(立花研究室)
https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

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三重大学 気象・気候ダイナミクス研究室
@tachichi_4126
https://x.com/tachichi_4126


立花教授のお話を聞くチャンスがあります!
東京学芸大学・東京学芸大学辟雍会共催 講演会
2025年11月1日 土 15:30-17:00 場所:東京学芸大学 中央2号館。
詳しくは下記のページをご覧ください。
https://www.hekiyou.com/2025/09/24-1.html

提供-東京学芸大学辟雍会

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