Keep Green & Blue - Fm yokohama 84.7

海の環境を守る素材「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」に注目! 株式会社カネカ Global Open Innovation企画部主任 宅佑奈さん①

今週は、海の環境を守る素材「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」に注目!
スタジオにお迎えしたのは、「株式会社カネカ」Global Open Innovation 企画部 主任 宅 佑奈さんです!

画像提供:カネカ

株式会社 カネカ」は、塩化ビニル樹脂「カネビニール®」や国立競技場に設置されているシースルー太陽電池などを手掛ける総合化学メーカー。化成品から機能性樹脂、発泡樹脂、さらに食品や、医療機器、エレクトロニクス、電子部材まで、幅広い事業をグローバルに展開。「カガクでネガイをカナエル会社」このフレーズ、みなさんもどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか?

そんなカネカが手がけているのが、今、世界中から注目されている「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」。植物油などのバイオマスを原料とし、微生物によって生産されるポリマー。 普通のプラスチックは、土や海など自然の中に出てしまうと永久に残ってしまいますが、「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」は、微生物が食べて分解してくれる生分解性のある素材です。そして、「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」の特徴は土の中だけじゃなくて、海の中でも生分解するということ!

画像提供:カネカ


では、なぜ「株式会社カネカ」が、この「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」を開発することになったのでしょうか?
そもそも開発が始まったのは約30年前の1990年代の前半。当時は海洋プラスチックゴミ問題よりも、石油資源の枯渇問題が注目されていたこともあり、石油資源に依存しない、環境に優しいソリューションを提供したいとう想いから「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」の開発に着手。この開発にはある微生物の存在が大きくかかわっているのですが、その発見に至るまでの道のりは長く、研究者の皆さんは山や海へと探す旅に出たそうですが、なんと見つかったのは自社工場の敷地内!微生物自体の大きさは1匹1マイクロメーター、1mmの1000分の1のサイズというだけに、実験室での開発に成功しても、工業レベルまで量を増やすには、さらなる研究に時間を費やし、カネカのプラスチック樹脂を作る高分子技術と、バイオの技術を融合させながら、ようやく「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」を世に出すことができるようになったんだそうです。
ちなみに「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」は、自然界の海水や土壌に存在する微生物により分解され、最終的には炭酸ガスと水になります。2017年にはEUで海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得。さらにアメリカでは食品接触物質リスト(PL)に登録済!そして、2023年7月から運用開始された日本での「海洋生分解性プラマーク」取得製品にも認証番号1番にその名が刻まれています。
この新素材が世の中に誕生するまでのお話は、下記の音声配信をチェック!

明日は、「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」が私たちの生活の中でどのように使われているのか、詳しく伺っていきます!

株式会社カネカ
https://www.kaneka.co.jp/
カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®
https://www.kaneka.co.jp/solutions/phbh/index.html


☆「あなたのサステナブルなこと」も番組に教えてください!

番組への感想もお待ちしています。
メールアドレスはこちら。
X(旧Twitter)では #847keep で感想をツイートしてくださいね。
 

top