
今週は、京浜急行電鉄「みうらの森林プロジェクト」に注目!
野比の森にお邪魔して、この方々に詳しく伺ってきました!
京浜急行電鉄株式会社 生活事業創造本部 事業統括部
伊東佑介さんと、上田航暉さん!
そして、原っぱ大学 ガクチョー 塚越暁さんです!
持続可能な社会を目指し、2023年の2月から始まった「みうらの森林プロジェクト」は、京浜急行電鉄が三浦半島に所有する約100ha、東京ドーム約20個分もの社有林を健全に管理し、森林の有する二酸化炭素吸収機能の一層の発揮を目指し,生物多様性を維持しながら未来へつながる機能豊かな美しい森林を目指されています。
「みうらの森」として管理されているのは2か所。三浦半島の東岸、京急久里浜駅から車で10分ほどの場所にある「野比の森」。そして、三浦半島の西側にあり、葉山に近い長者ヶ崎海岸の東に位置する小高い森の「秋谷の森」。それぞれの森の周辺には住宅地が広がり、海に向かう斜面からは気持ちのよい海風が入る森となっています。野比の森から見える海。
この日は天気も良く、海がキラキラしていました。対談収録の前に森を原っぱ大学 ガクチョー塚越さんに案内していただきました。
もともとは70年前に鉄道延伸や開発のために京急電鉄が森林を取得していましたが、長い間手付かずの状態が続き、時々、近隣に接する住宅へと伸びた枝葉の整備などが行われていました。その森を、健全な森林へと管理することで,森林がもつ二酸化炭素吸収機能がより発揮されるよう生物多様性を維持しながら未来へつながる機能豊かな美しい森林へと残していく事を目指されています。
今回お邪魔した「みうらの森林プロジェクト」の野比の森は、杉やヒノキの人工林の森ではなく、かつては生活のために薪や炭をつくるための樹木が植えられてきた場所です。根元から2つ、3つに分かれて生えている樹は、人々が生活のために定期的に切ってきた証。
航空写真を見ると棚田や畑の跡も見ることができるそうです。
そんな森だけに、過剰に保全するのではなく、適切に手を加えながら、人が森の恵みを受け取り利用していけるような森を目指しプロジェクトがスタートしました。
しかし、環境保全を通して、人と自然が繋がる未来を目指すためには、まずは森のことを知り、三浦の環境について知ることがとても重要。まずは、木々の植生や生き物たちについての調査から始まり、今夜お話を伺った京浜急行電鉄の伊東さんは、スーツのまま森の調査に同行されたことも!
そして森について知って終わりではなく、さらに行動を通してパーパスの実現に向けて、長期的に森と関わりながら取り組みを進めていくと、伊藤さんはお話されていました。
2023年の2月から光が入る森林に変えていこうと、神奈川県森林組合や森のプランニングを手掛ける長野の「株式会社 やまとわ」など、様々な団体との協力のもと、適切な間伐などが行われ、間伐された木材は、駅のベンチや、バイオマスエネルギーとして電力などに活用し、明るくて心地よい森林へと変わってきていました。
住宅地にほど近い所に豊かな森林が残っているのは、とても貴重。今回お邪魔した野比の森は、間伐されて太陽の日の光が入るようになったエリアはまだ一部とのことでした。
そんな森では、原っぱ大学と共に人と森の豊かな関係づくりの事業が始まっています。
初めて、まだうっそうとしていた「みうらの森林」に来た時に、「うわ、宝じゃん!」と思わず言葉が出たという、原っぱ大学 ガクチョー 塚越暁さん。大人の目がキラキラする森についてもお話してくださっています。
その様子は下記の音声配信で!
京浜急行電鉄:みうらの森林プロジェクト
https://miuranomori.keikyu.co.jp/
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