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映画「2040 地球再生のビジョン」に注目! ユナイテッドピープル 代表取締役 関根健次さん②

Ⓒユナイテッドピープル_関根健次さん

今週は、1月11日土曜日から公開される映画「2040 地球再生のビジョン」に注目!
今夜も福岡の糸島にいらっしゃるこの方にリモートで伺いました!
映画配給会社「ユナイテッドピープル株式会社」代表取締役 関根健次さんです!

© 2019 ALL TERRITORIES OF THE WORLD © 2019 GoodThing Productions Pty Ltd, Regen Pictures Pty Ltd

2019年にオーストラリアで大ヒットしたドキュメンタリー映画「2040 地球再生のビジョン(2040 Join the REGENERATION)」。4歳の娘を持つオーストラリアの映画監督 デイモン・ガモーが、娘たちの世代が大人になる2040年には希望が持てる地球環境にするため、世界11カ国を旅しながら、実際に行われている解決策を紹介し、2040年の世界はどうなっているのか、CGなどを使いPOPに可視化してくれます。

映画で最初に注目していたのは、エネルギー問題。
解決策として目指した国は、自家発電 先進国の・・バングラデシュ!!そこでインタビューしていたのは、分散型再生可能エネルギー専門家のソルシェア(SOLshare) のニール・タムハネさん。この会社は、2014年に創設されたソーラーエネルギーを地域住民間で融通し合う電力売買のプラットフォームを手掛けています。

© 2019 ALL TERRITORIES OF THE WORLD © 2019 GoodThing Productions Pty Ltd, Regen Pictures Pty Ltd

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映画の中では、すでにバングラデシュには、500万台の太陽光による自家発電と蓄電池が稼働しており、それを家と家を小型のモジュールでつないでいく事で、設備を持たない人でも入金すれば、必要な時に電気を使う事ができるというシステムを作っています。それぞれの家についている太陽光発電パネルは、日本の家の屋根についているような大きなものではないのにもかかわらず、地域で電気エネルギーを作ることで、生活が豊かになり、余った電力は地域内でスマートフォンを使ったアプリで売買がされ、地域にお金が巡ることで街には活気が生まれている様子が映し出されていました。
バングラデシュは、台風や大雨などで自然災害が一年間に数回発生する状況。その度に、政府・大企業がインフラを再建するには時間がかかり、被害が及んでいない地域までにも影響を与え、普及までに時間がかかってしまいます。しかし、分散型の自家発電であれば、各家庭で電力を作ることができ、遠くから電力を持ってこなくても、近隣の地域から支援することができるので効率が良いというのです。また、政府が大型な電力システムの構築に大金を出さずとも、同じ金額で市民の分散型電力に支援した方が災害に強い街が作られるとも話していました。
また、関根さんはバングラデシュといえば、マイクロファイナンスを考案しノーベル平和賞を受賞したバングラデシュの金融機関「グラミン銀行」の創設者であるムハマド・ユヌス氏のお話もしてくださいました。ユヌス氏は、貧困層を対象に無担保で小口の資金を融資し、この制度を通じて貧困層の自立を支援し、バングラデシュの人々の貧困軽減に大きく貢献されています。また、世界中にこの取り組みは広がり、多くの方の自立に貢献されています。バングラデシュには、ユヌス氏のような偉大なリーダーがいるので、次につながる新しい企業家などが誕生しやすくなっているのではないかとお話されていました。

映画の中でも語られていますが、固定電話が普及する前に携帯電話をみんなが使い始めたように電力もそれと同じようなことが起こっているとのこと。バングラデシュでは、急速に普及した太陽光発電システムに、各家庭で使える蓄電池の容量が追い付かず、およそ30%もの余剰電力が無駄になっていたんだそうです。そこで映画で紹介されているその「ソルシェア」は、電力のネットワークを作り、余剰電力を売買できる仕組みを整備。これによって、太陽光発電システムを持たない家庭でも、モバイル決済で、電力を購入できるようになりっているんだそうです。ちなみに、ニールさんの会社「ソルシェア」では、2030年までに1万以上のマイクログリッドを構築して、100万人を超える人々に電力を供給する方針なんだそうです。

© 2019 ALL TERRITORIES OF THE WORLD © 2019 GoodThing Productions Pty Ltd, Regen Pictures Pty Ltd


また、映画の中では、EV化が進む自動車についての話も。「Women in Technology Hall of Fame」を受賞しているオーストラリア国立大学 ジェネビーブ・ベル教授によると、今後、ガソリンの自家用車を保持する人は、今よりも4倍もの費用を払う事になると。さらに、今日本でもやっと実証実験がスタートした自動運転が普及することで、街が車中心から人間が中心へと移り、快適な街づくりへの夢が語られています。
詳しくは、ぜひドキュメンタリー映画「2040 地球再生のビジョン」をご覧ください。
映画上映は、今週末1/11土曜日、渋谷の「シネマ イメージフォーラム」から。
公開にあたり様々なイベントが決定しています。
初日、1月11日土曜日には、長年環境アクティビストとしてご活躍の、文化人類学者、環境=文化NGO「ナマケモノ倶楽部」共同代表 辻信一さん、そして1月12日日曜日は、ミスター・エネルギーシフトとして自然エネルギー普及を牽引して来た環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也さんが上映後ご登壇されます。

そして、ここ神奈川県でも公開が決定しました!
横浜伊勢佐木町にある「横浜シネマリン」で、来月2月15日(土)~2月28日(金)上映。
この機会に是非ご覧ください。
詳しくは、ユナイテッドピープルのHPをご覧ください。

© 2019 ALL TERRITORIES OF THE WORLD © 2019 GoodThing Productions Pty Ltd, Regen Pictures Pty Ltd

映画「2040 地球再生のビジョン」
https://unitedpeople.jp/2040/

ユナイテッドピープル
https://unitedpeople.jp/

分散型再生可能エネルギーについて。
バングラデシュのソルシェア SOLshare
https://solshare.com/ 

バングラデシュのユヌス氏が考案したマイクロファイナンスを使い支援する金融機関「グラミン銀行」のシステムを生かした日本の団体
グラミン日本

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