Keep Green & Blue - Fm yokohama 84.7

日本科学未来館 「プラネタリー・クライシス ーこれからもこの地球でくらすために」 科学コミュニケーター 安藤未来さん②

2024年の大晦日。今年は、猛暑に大雨と翻弄された一年でした。そこで、今週は、今の地球がどうなっているのか、私たちができることについて、お台場にある日本科学未来館で学んでいます。ナビゲートしてくだるのは、日本科学未来館 科学コミュニケーターの安藤未来さんです!
日本科学未来館は、2001年7月9日に科学技術への理解を深めるための拠点としてお台場にオープンした国立の科学館です。ロボットや人工知能、生命科学、そして地球環境や宇宙など、私たちの未来に関わる科学技術に触れたり、発見できる体験型の展示が数多くあります。常設展示の他にも、トークセッションや、ワークショップなど、イベントメニューも豊富で、ドーム型シアターの迫力ある3D映像も人気となっています。

たくさんある展示の中から、今回、私たち「Keep Green & Blue」が注目したのは、5階常設展示ゾーンにある「プラネタリー・クライシス ーこれからもこの地球でくらすために」。科学的なデータを基に、急激に変化する地球環境、さまざまな環境問題について知ることができる展示となっています。
 昨日は、今の地球の現状、このまま二酸化炭素の排出量が増え続けていったら・・という世界を体験させていただきましたが、今夜は、私たちの暮らしがどのような形で地球とつながっているのかという視点で、ゾーン3をご案内いただきました。

私たちは、普段の生活の中で自分たちの暮らしがどう地球環境と繋がっているのか、意識して生活している人は少ないと思います。今回ご案内いただいたゾーン3「くらしと地球を見つめる」では、その部分に迫る展示となっています。

ゾーン3には2つの展示があります。1つ目が「食卓の向こう側」、そしてもう1つが「くらしのしくみが見える窓」という展示です。「食卓の向こう側」では、自分たちの食卓の向こう側にはどんな世界が広がっているのか。その食べ物は、地球環境にどんな影響を与えているのか。また、食べ物以外にも、テイクアウトで使用されているプラスチックの容器が、地球にどんな負荷をかけているのかを知ることができます。お寿司や焼き肉など、食卓を囲んでいる人たちの3つシーンから1つを選ぶことで、そこで展開される会話を聞きながら、食と地球環境についてのさまざまな数値などを知ることで、食と環境問題を考えることができます。


DJミツミは、久しぶりに会う仲間とお寿司を食べるシーンを選びました。そこでは、私たちの食卓に魚が並ぶためにどのくらい漁でとられているのか、食卓に並ぶまでに地球環境にどんな負荷をかけているのかなど、繰り広げられる会話から学ぶことができます。

さらに次の展示「くらしのしくみが見える窓」では、食卓よりももう少し範囲を広げて、その生活を実現するためのシステムそのものが環境にどのような影響を及ぼしているのかを俯瞰して見ることができます。
この二つの展示を見ることで、地球環境に対して、私たちの食事や、食卓に届くまでの間に、どのような負荷があるのかを知ることができます。
そこで、科学コミュニケーターの安藤さんからは、「お寿司が食卓に並ぶまでに、どれだけ地球環境に負荷をかけているのかを知ったことで、お寿司を食べない・・というのではなく、できるだけ我慢せず、環境負荷を減らす事ができるか、その落としどころを考えてみて欲しいと思っています」と。安藤さんは、展示物を案内しながらも、常に質問を投げかけてくださり、さらに、こちらがつぶやいた一言からも、地球環境について一緒に考えるヒントをたくさんいただきました。
ぜひ、日本科学未来館に来た際には、青い襟の白いジャケットを身に着けた科学コミュニケーターの皆さんに話しかけて欲しいとのこと。みなさん、お話をしたい人ばかりで、様々なバックグラウンドを持っている方ばかりなので、一つの疑問に対しても科学コミュニケーターの方によってさまざまな学びへと導いてくださいます。


また、「プラネタリー・クライシス ―これからもこの地球でくらすために」の展示には、来館者への問いかけが書かれたパネルがいたるところに用意されています。「気候変動は本当に人間のせい?」とか、「若い人ほど一生の間に異常気象をたくさん経験するの?」など、気になった問いをみつけたら、実際それってどうなんだろうかっていうことをまずちょっと考え、問いに添えられたQRコードから、解説文を見ることができます。

放送ではご紹介しきれなかった問い、「若い人ほど一生の間に異常気象をたくさん経験するの?」について、安藤さんに解説していただいています。ぜひ、下記の音声配信をチェック!

今回安藤さんにナビゲートしていただいている日本科学未来館は、明日元日までお休みです。新年1月2日からオープンしますが、今回ご案内していただいている「プラネタリー・クライシス ーこれからもこの地球でくらすために」の一部を体験できる「MIRAI-Bit」というオンラインの展示体験サイトがあります。そちらでは、3階と5階にある常設展示ゾーンの一部を体験することができます。もちろん、今回、安藤さんにご案内いただいている「プラネタリークライシス ―これからもこの地球で暮らすために」からは食卓に並ぶ料理の食材や容器、エネルギーに関するクイズなどができるようになっています。是非、覗いてみてください。

日本科学未来館は、いま世界に起きていることを科学の視点から理解したり、私たちのこれからをつくる先端科学技術を体験したりしながら、未来を考えることができる場所です。是非足を運んでみてください。

日本科学未来館
https://www.miraikan.jst.go.jp/
日本科学未来館「プラネタリー・クライシス ーこれからもこの地球でくらすために」
https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/world/planetarycrisis/

日本科学未来館 MIRAI-Bit
https://mirai-bit.jst.go.jp/

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