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造礁サンゴの骨格から微細マイクロプラスチック片を検出! 九州大学 応用力学研究所 教授/海洋プラスチック研究センター長 磯辺篤彦さん①

提供: 磯辺篤彦教授 九州大学

今週は、世界の海に漂うマイクロプラスチックに注目!
福岡にいるこの方とリモートでつながりました!
九州大学 応用力学研究所 教授で、海洋プラスチック研究センター長でもいらっしゃる
 磯辺篤彦さんです!

これまで、マイクロプラスチックに関する様々な謎を解明してきた磯辺教授。
今年9月には、磯辺教授たち発表した衝撃的なプレスリリースが世界を駆け巡ました!
タイトルにはこう書かれています。
「世界で初めて 造礁サンゴの骨格から微細マイクロプラスチック片を検出。
~破砕したプラスチックごみが千年規模で蓄積する可能性~」

なんとも衝撃的な内容ですが、磯辺教授曰く、これには誇張は一切なく、事実とのこと。
九州大学では、国際研究拠点として、2022年4月にタイ王国・バンコクにあるチュラロンコン大学の中に応用力学研究所 海洋プラスチック研究センターを開設されました。そこには、数名の大学教授が常駐し、現地の大学、そして世界の研究者と共に、海洋プラスチックについて研究などをされています。これまでにも、川から出てくるマイクロプラスチックが広がっていく様子や、動物プランクトと海洋マイクロプラスチックの関係などの研究成果を発表されてきました。

今回の微細マイクロプラスチックについての研究は、バンコクから車で2時間ぐらいの海、タイのシーチャン島周辺の海域で採取した四種の造礁サンゴの体内にマイクロプラスチックが取り込まれているということを世界で初めて発見。これまでにも、サンゴの体の中から、海洋マイクロプラスチックが見つかったという論文はありましたが、今回は初めて骨格の中にまでプラスチックの小さなかけらがもう入り込んでいることがわかりました。これは、サンゴの生育に良くないことではありますが、骨格に入っているということは、サンゴを作る炭酸カルシウムの中にもどんどん入り込こみ、二度と外界には出ていかない、サンゴ自身が死んでも、千年単位で骨格はずっと残るということ。これによって、サンゴが海に漂うマイクロプラスチックを大量に吸収する可能性があるということを世界で初めて示唆したということなるんだそうです!!

これは、事実であり、マイクロプラスチックの行き先の1つがサンゴであるというところがわかった・・ということになるんですね。これは、当然ニュースでもありますが、磯辺教授は、これは環境問題でもありますが、千年単位で無くならないプラスチックが大量に地球上にまかれた時に、地球全体にどのように影響するのかということも研究しているとお話されていました。

今、世界中の研究者が注目しているという東南アジアの海と海洋マイクロプラスチックについても、磯辺教授に教えていただきました。

詳しくは、下記の音声配信をチェック!

九州大学 応用力学研究所 教授 磯辺篤彦HP
https://odg-riam.jimdofree.com/

九州大学 プレスリリース
世界で初めて造礁サンゴの骨格から微細マイクロプラスチック片を検出

海洋プラスチック研究センター

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