
今週は、危険を知り、揺れを体感し、危険から逃げる方法を身に着けることができる「こどもユレタキャラバン」に注目してきました!
今夜もこの方をお迎えしました。特定非営利活動法人 減災教育普及協会 理事長 江夏猛史さんです!
江夏さんたちは、この「こどもユレタキャラバン」をはじめ「減災教育」を普及させるために連日、全国各地でセミナーやワークショップを開催されています。
そのスケジュール・・・ちらっとお伺いしたところによると、かなりの過密スケジュール!東京足立の小学校で「こどもユレタキャラバン」をやった翌日に徳島に移動していたり、伊勢原で研修していたかと思うと、浜松に行っていたり、愛媛の新居浜にいたなーって思ったら、徳島から宮崎の都城市に移動していたりと、移動距離も半端ないです。
全国の子どもたち全員に届けたいとお話される江夏さんを突き動かすものは、何なのか。今夜はそのお話からスタートしました。
1995年。阪神淡路大震災。
当時、独身だった江夏さんの仲間が神戸で被災。連絡がとれたものの仲間の家族は帰らぬ人となってしまったことを知り、そこからなんか、何が悪かったんだろう、何がこういう結果を生んだんだろうっていうことをずっと考えてきたんだそうです。大きく動き始めたのは、自分の子どもが出来た時。家族を失うという事とは、どんなにつらい事なのか。そこから、本当にこの国に何が必要なんだろうっか、なんで地震で人が亡くならなきゃいけないのかと、死んだ人の方に目が行くようになったんだそうです。
地震について研究してきた江夏さんは、日本全国を回るようになって更に感じることとして、こんなに地震があって人が大勢犠牲になってきた国なのに、被害のこと知らないんだ、と。地震で揺れるという事は知っているけれど、知ってる風な気持ちになっているだけで、本当のところ全然知らない。地震で人が亡くなるのではなく、地震が引き起こす被害で人が命を落とす。地震が自分の家をどういうふうに壊すのかとか、この場所だったら地震が来たらどれぐらいの被害が自分を襲うのかというところに目を向けていかない。
「命を守るっていう言ったらね、なんか綺麗な感じになりますけど。命を守るっていうことは、どうしたら死ぬのかを知らない限り、命を守れるなんて言えるわけがないでしょう。被害が分からないと、守り方なんて分かるはずがないんですよ。だけど、その被害が分からないまま、守り方を今教えているのが今の世の中。」と江夏さんは教えてくれました。全国を巡っていて、どこも同じような防災マニュアルが作られ、全国同じように命が守れる対策がされていない。
「本当に全国みんな同じようにできてないんで、これを変えない限り、もうね、知ったてしまった自分が、加害者になるっとしか思えない。自分は地震で被害者になるっとは思ってなくて、知ってる自分がこれを教えていかない限り、もう自分はずっと加害者なんって言う意識が強くって、早く教えたくて。それが自分を突き動かしてますかね。」と。
子どもたちに地震被害から命を守るためにと開発された「こどもユレタキャラバン」。自分たちの住む町で想定されている地震について正しく知り、どんな被害が想定されているのか、学ぶことで、「危険予測」「危険回避」ができる知識を身に着けることができます。
江夏さんたちは、目標として、全国の子どもたち全員に無償で「こどもユレタキャラバン」を伝えたいと日々活動されています。さらに、地元の子どもたちを守りたいと「こどもユレタキャラバン」をお手伝いしてくれる人も大募集中です!
詳しくは、「こどもユレタキャラバン」、「減災教育普及協会」のHPからお問い合わせください。
さらに、今週、減災教育普及協会から、正しい避難訓練に使える、幼児向け減災紙芝居「がたぐら」が誕生しました! 地震をどう教えればいいの?子どもたちが実際に動けるようにするためにはどうしたらいいの? そんな疑問も解決できる紙芝居になっています。
幼児向け減災紙芝居「がたぐら」については、こちらをチェック!。
NPO法人 減災教育普及協会
https://gensai.or.jp/
こどもユレタキャラバン
https://yureta.jp/
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