
今週は、学芸出版社から発売されている本「ゆるい場をつくる人々~サードプレイスを生み出す17のストーリー」に注目! スタジオにお迎えしたのは、法政大学 大学院 政策創造研究科 教授 石山恒貴さんです!
職場でも家庭でもないとびきり居心地の良い第3の居場所=サードプレイス。
全国には、様々なタイプのサードプレイスが、数多く存在しています。その中から今回、石山先生のゼミ生の皆さんが研究されてきた17の事例を4つの章に分けてご紹介されています。
今夜は、その中から、二章 自分が行きたいと思える場所づくりから、東京都新宿の「都心のコミュニティ菜園~そらとだいちの図書館」をご紹介いただきました。
本を読むと、こんな素敵な場所があるのがと、行ってみたくなる「そらとだいちの図書館」は、閉校された中学校跡にできた東京都新宿区立中央図書館の空き地を活用して、地域住民と区立図書館が2021年に協働でたちあげたコミュニティ広場です。閉校した中学校を学校の校舎の面影を残したままリノベーションして、2013年にオープンした中央図書館でしたが、長らく校庭は手つかずの空き地となっていました。そこで、新宿生まれ、新宿育ちのゼミ生でもある渡辺萌絵さんが、地元に戻った事をきっかけに、地域の魅力や愛着を再確認し、今後もこの地で安心して楽しく暮らし続けていくために、もっと地域とのつながりを作っていこうと決意したところから、話が始まります。渡辺さんの地元には、大学や専門学校も多く、交通の便も良い、共働きのファミリー層に人気のエリアです。しかし、東京の中でも「都心の限界集落」といわれるほど高齢化率56%を超える「戸山ハイツ」があり、単身世帯の割合や外国人住民数も全国の中でも高く、近隣の小学校では保護者会のお知らせとして7~10カ国語の資料が用意されるなど、街の多国籍化も進んでいます。そこで、これからの地域づくりには、多様な住民を巻き込んだ新しいコミュニティづくりが必要だと思い、町内会長へ一通の手紙を送ります。「私がつくりたい理想の地域の場のイメージ」というイラストとともに。そこから話は動き出し、2018年にはメンバー1人という「えんがわ家族」という任意団体を立ち上げ、団地内でのイベント活動、さらに、中央図書館で空き地となっていた校庭で憩いの場と菜園づくりへと発展していきます。
今では、夢のような素敵なサードプレイスとなっている「そらとだいちの図書館」ですが、様々な出来事を乗り越えてのストーリーは、ぜひ「ゆるい場をつくる人々~サードプレイスを生み出す17のストーリー」で!
とびきりの居心地のいい場所=サードプレイス。全国には、身近に欲しくなる素敵な場所がまだまだたくさんあります。明日は、若い世代が盛り上げる富士市でのサードプレイスについてご紹介いただきます! お楽しみに!
学芸出版社 「ゆるい場をつくる人々 サードプレイスを生み出す17のストーリー」
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761529079
法政大学大学院政策創造研究科 教授 石山恒貴さん X
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