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「ゆるい場をつくる人々」に注目! 法政大学 大学院 政策創造研究科 教授 石山恒貴さん②

今週は、学芸出版社から発売されている本「ゆるい場をつくる人々~サードプレイスを生み出す17のストーリー」に注目! スタジオにお迎えしたのは、法政大学 大学院 政策創造研究科 教授 石山恒貴さんです!

職場でも家庭でもないとびきり居心地の良い第3の居場所=サードプレイス。
全国には、様々なタイプのサードプレイスが、数多く存在しています。その中から今回、石山先生のゼミ生の皆さんが研究されてきた17の事例を4つの章に分けてご紹介されています。

石山ゼミのみなさん


一章「行きたい時に行ける場所」
二章「自分が行きたいと思える場所づくり」
三章「女性もシニアも心地良く働けるコミュニティ」
四章「楽しいから楽しい、地域活動」

Ⓒ学芸出版社_ゆるい場をつくる人々: サードプレイスを生み出す17のストーリー


今夜は、その中から、一章「行きたい時に行ける場所」でご紹介されている青森県弘前市「まちの学校、コラーニングスペース~HLS弘前」をご紹介いただきました。

Ⓒ学芸出版社_ゆるい場をつくる人々: サードプレイスを生み出す17のストーリー_HLS弘前


「ルイーダの酒場」をつくりたい。これだけで、ピンとくる方は、RPGゲーム「ドラゴンクエスト」をプレイする方ですね! 
弘前市で居心地のいいサードプレイス「HLS弘前」の中心人物は、辻正太さん。彼のドラマチックなストーリーは、ぜひ下記の音声配信、もしくは、今回の本「ゆるい場をつくる人々~サードプレイスを生み出す17のストーリー」で読んで欲しいと思いますが、英語教師として進学校で子どもたちと共に学びの場を作っていた辻さんは、新しい学校の形を求めて、街を学びの場にと、ご自身の知り合いのいない街 弘前で作られました。「HLS弘前」では、「コラーニングスペース」ということで、学生の皆さんが自習するために集まってくる場所です。基本学生の利用料は無料。もちろん、ワーキングスペースとして利用する大人の皆さんは、通常の施設と同じように料金が発生します。学習の場として、知識を一方通行で伝える教育では限界があると、様々な世代・職種の人が交わることで、拓かれた学びになるのではないかと、「HLS弘前」が活用されていきます。「HLS弘前」のHPを覗くと、「Heart Lighting Station弘前(HLS弘前)は、世代や地域を超えて、多様な人々が学び合う、青森県弘前市のコラーニングスペースです。この場所を起点に、多くの人が、自ら未来を切り拓く勇気の火を灯し(Heart Lighting )、共にその可能性を追求していくことを目指します。」と書かれています。来た人たちの心に火を灯す仕掛けとして、数多くのイベントが開催され、気兼ねなく参加できる交流会も盛んにおこなわれています。現在、この「HLS弘前」は別な人に預けられ、辻さんは、愛媛県今治市にある「FC今治高校里山校」の校長先生に!この「FC今治高校里山校」は「教える・教えられる」という教師と生徒の関係ではない学びを実現しようという教育理念を有しています。辻さんは、学校教育で「教師が支配しない教育」を実現できると感じた辻さんは、校長就任を決意されたんだそうです。今治、弘前、そしてご自宅がある東京の3拠点を移動している辻さんにも興味が湧くお話でした。
今回ご紹介いただいたサードプレイス「まちの学校、コラーニングスペース~HLS弘前」では、単なる場所だけではなく、人々が心から居心地の良さを感じ、時間を過ごしたいと願う場所であり、自分たちの手で「つくる」ことができ、年齢や立場を超えた人々をつなぎ、新しい関係性を生み出す場となり得ることが語られています。また、辻さんの熱い想いが、既存の教育機関や職場とは異なる、自由な学びの場としての広がっていくのではないかと期待も高まりました。

詳しくは、「ゆるい場をつくる人々~サードプレイスを生み出す17のストーリー」を手に取ってみてください。
明日は、2章の東京都新宿「都心のコミュニティ菜園~そらとだいちの図書館」をご紹介いただきます。お楽しみに。

学芸出版社 「ゆるい場をつくる人々 サードプレイスを生み出す17のストーリー」
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761529079
法政大学大学院政策創造研究科 教授 石山恒貴さん X
https://x.com/nobu_ishiyama
青森県弘前市 HLS弘前
https://hls-hirosaki.com/

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