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SDGsと言えば! 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授 蟹江 憲史さん④

今月、9月の最終週は「Global Goals Week=SDGs週間」です!
そこで、今週スタジオにお迎えしたのは、日本でSDGsと言えば、この方。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授 蟹江 憲史さんです!

蟹江教授は国連事務総長の任命を受けた独立科学者15人の1人として 「グローバル持続可能な開発報告書2023 (GSDR 2023)」の執筆を行うなど
国際的、国内的にSDGsや環境問題を中心に多方面でご活躍されています。
また、日本政府SDGs推進円卓会議構成員、内閣府自治体SDGs推進評価・調査検討会委員なども兼務され、SDGs研究の第一人者であり、研究と実践の両立を図っていらっしゃいます。

最終日は、今後の世界、日本はどうなっていくのか、伺いました!
SDGsは、2030年以降も続いていくとのこと。その理由として、1つは、達成状況が芳しくない。2023年のGSDR2023では15%でしたが、今では17%くらい、20%に達していないのが現状。現在国際的な場では2030年以降の話は出てきていませんが、2927年くらいから将来どうするかというお話が議論され、それほど大きく変わることなく2040年、2050年が次のターゲットになるのではないかとのことでした。蟹江教授曰く、このSDGsの17の合意を作るのは大変な作業が必要で、今から振り返ると、2015年の世界の状況は、SDGsのような合意をつくる最後のチャンスだったのかもしれないとよくお話に上がるそうです。SDGsができパリ協定ができ、モーメンタムな時だったと。今から世界各国とSDGsのような合意を協議した場合、戦争、格差も広がり、気候変動も進んでしまい、世界の政治の状況も変わってきている中では難しいので、今後はターゲットが少しチューニングされていくのではないかと。
SDGsは、バブルだったのではないかと、蟹江教授はおっしゃっていました。誰もがSDGsとなっていた時から比べると、今は少しスピードダウンしているように感じるかもしれないが、だからこそ、確実に進めていく段階になってきたのではないかと。
そこで今後の日本はどうなっていくのか。
蟹江教授は、若者じゃないかと。高齢化社会になる中で、若者が新しい風をもたらしてくれることに期待したいし、9月22日、23日に行われる「フューチャーサミット 未来サミット」のテーマの1つに、若者の本格的な参加が議題となっているそうです。若者の参加というと、企業が若者をオフィサーに迎えたり、自治体も意見を聞く場面をつくっていますが、本当にちゃんと意思決定に参加させていますか・・というと、形だけで意思決定をするのは大人というところが多いのが現状。そこを本当に本気で若者と向き合う方策を考えましょうというのが今年の大きなテーマ。若者の声にどれだけ真剣に向き合って、若者もどれだけ真剣に向き合ってもらえる声を出していけるかというのが、大事なところなのではないと、蟹江教授は、注目しているとお話されていました。若者の声には、バイアスがなく真意を得たところがあるだけに、二言目には「それいい事なんだけど、できない」という大人たちが多い中で、実現するためにどう進めていくのかを真剣に考えるなど、大人たちが若者たちと接する態度を変えるのことが大事なのではないかと、お話されていました。
蟹江教授の研究室で活躍している学生について、詳しくは下記の音声配信をチェック!
蟹江教授、ありがとうございました!

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 蟹江研究室
https://kanie.sfc.keio.ac.jp/index.html

一般社団法人日本サステナブルビジネス機構
https://sustainable-b.or.jp/

国連 未来サミットについて
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/50781/



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