
今月、9月の最終週は「Global Goals Week=SDGs週間」です!
そこで、今週スタジオにお迎えしたのは、日本でSDGsと言えば、この方。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授 蟹江 憲史さんです!
蟹江教授は国連事務総長の任命を受けた独立科学者15人の1人として 「グローバル持続可能な開発報告書2023 (GSDR 2023)」の執筆を行うなど国際的、国内的にSDGsや環境問題を中心に多方面でご活躍されています。
また、日本政府SDGs推進円卓会議構成員、内閣府自治体SDGs推進評価・調査検討会委員なども兼務され、SDGs研究の第一人者であり、研究と実践の両立を図っていらっしゃいます。
ご専門は国際関係論、サステナビリティ学、地球システム・ガバナンス。
2011年にSDGsの提案が国連で出された直後から、研究を始め、2015年の9月に採択された「Transforming Our World: The 2030 Agenda for Sustainable Development (我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ)」にもあるように研究だけでなく様々な分野の方とともに実践していく事が大切と行動されています。
改めてSDGsとは・・子どもたちが生きていく未来の常識になっている事。採択された2015年からさらになる15年先の目標がまとめられている物ではありますが、この先、人間と地球が仲良く暮らしていくためには必要な事ばかりが並んでいます。未来の常識から見たら、現代の私たちはエネルギー使いまっていたり、二酸化炭素を出してばかりと、現代の暮らしは不適切な事ばかり・・今ある私たちの暮らしが不適切だったよね、というようなそんな未来に進んでいかないと、人類も地球も続かないというのがSDGsだとお話されていました。
SDGsには、17の目標と169のターゲットが記載されていますが、採択された2015年の時点で、15年後の2030年に達成できると思われていたのか‥という質問に、蟹江教授からは・・・見込みがあって作ったのではなく、人間と地球が共に過ごしやすい環境であるために必要なあるべき姿が並んでいるものだと。だから目標であり、この目標を達成していかないと、人間にとって暮らしにくい地球になってしまうという事であり、よい例が気候変動。産業革命前から1.5度~2度気温上昇を押さえましょうと世界で動いていきますが、すでに1度を超えてきている今、私たちは身をもって猛暑やゲリラ豪雨を体験しましたが、しかし、さらに0.5度上昇してしまうということは、これからはもっと環境は悪くなってくるというのがわかっているという中で、この先食い止めるために行っていかなくてはいけない目標が並んでいるのがSDGsで、今後本気で取り組まないといけない状況になっているともお話されていました。
また、蟹江教授たちが昨年まとめた「GSDR 2023」では、SDGsの達成率は15%程度であるという調査結果が出ていましたが、中でもジェンダー平等を達成するためには、今のまま進んでいくと・・・!? 驚きの数値が蟹江教授口から飛び出し、改めて今ある私たちの暮らし方は、どのような状況なのかを考えさせられる対談となっています。
私たち人間と地球が共に持続可能な未来にするために、改めてSDGsについて考えていく一週間になりそうです。
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