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エシカルな海運ビジネスに注目!「合同会社 海と緑の技術研究舎」代表 平賀和徳さん①

今週は、エシカルな海運ビジネスに注目!
スタジオにお迎えしたのは、「合同会社 海と緑の技術研究舎」代表 平賀和徳さんです!
「海と緑の技術研究舎」は、今年の3月に東京海洋大学の認定を受けたベンチャー企業。主にCO2削減や省エネ技術を得意とし、海の海運業、水産業をはじめ、日本の食の自給率をあげるための農業や畜産といった一次産業の活性化をめざして設立された会社です。

Ⓒ海と緑の技術研究舎


事業としては、主に3つ。1つ目は海運業界で事業拡大を目指すメーカー向けに、伴走支援や平塚漁港を中心に地元地域のタイアップを行っています。
2つ目は、海藻を活用した農業用の肥料や、畜産牛の餌、さらにペットフードのサプリを手掛けられています。3つ目は、東京海洋大学が持つ船舶の省エネ化の技術を活用した「船舶省エネ運航支援ツール」の開発と、多岐にわたる事業を手掛けられています。
船舶の省エネ化というお話が出てきましたが、車では省エネ化が進んでいますが、船舶における燃費での問題点は、かなり燃料を多く使う乗り物だという事。船舶における燃料費は経費の支出の中でも約20%占めているそうですが、社会情勢の影響を受けて、円安の影響、原油価格の高騰で、その燃料費が圧迫している状況。船舶でもハイブリットや電気推進などの技術開発はされていますが、漁船の現場では、親の代から船を受け継ぎ、さらに近年魚が獲れないこともあり、お金がかかる船舶の省エネ化に挑戦できない現状もあるという事でした。しかし、燃料費だけで考えれば、家庭での節電と同じく、例えば船の速度を時速30kmから、10%速度落とし、約時速27kmにするだけでも、20%近くは燃費は削減できるんだそうです。ただ、漁業者にとって魚が目の前を泳いでいるのに、そこで速度落とすっていうのはあり得ないのが現状です。
そこで、平賀さんたちは、漁業者さんの負担にならない省エネ手法と、事業をする上で影響がないやり方の2つをかなえることが必要だということで、東京海洋大学が持つ技術とデータを活用し、会社設立前から研究開発をされています。現在期待されているのが、誰もが船舶の省燃費化を実現できるスマートフォンのアプリ「船舶省エネ運行支援ツール」の開発という事で、こちらについては明日詳しく伺っていきます。
船舶の脱炭素化、省エネ化について詳しくは平賀さんが代表を務める「合同会社 海と緑の技術研究舎」にぜひご相談ください。


合同会社 海と緑の技術研究舎
https://m-sat.co.jp/


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