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安心、安全な富士登山に注目!! 一般社団法人富士山チャレンジプラットフォーム 代表理事 田中義朗さん②

今週は、「富士山チャレンジ」に注目!
スタジオには、「一般社団法人 富士山チャレンジプラットフォーム」 代表理事の田中義朗さんをお迎えしました!

「一般社団法人 富士山チャレンジプラットフォーム」では、富士山登山者の安全と環境保全を目的とし、登山者の行動をデータで可視化することで、安全対策や環境保全に役立てたいと活動されています。

Ⓒ一般社団法人富士山チャレンジプラットフォーム

年間20~25万人が山頂を目指す日本一高い山 富士山。日本に111ある活火山の一つでいつ噴火してもおかしくない活火山と言われ、常にモニタリングされている山でもあります。江戸時代の1700年代に大きな噴火をしています。噴火する・・というと、山頂からと思う方が多いかと思いますが、富士山の最大の火口 宝永火口は富士宮口五合目から割と近い位置にあります。また最近の技術によって青木ヶ原樹海の中にも火口があることがわかっています。そのように富士山の火口はどこにできるのかわからないとも言われています。当時の記録によると東京はもちろん横浜にも雨のように火山灰が降ったという記録が残っています。
富士山は山頂に近づけば近づくほど、植物が生息しにくい厳しい環境だけに、もしも噴火したときには隠れる場所もなく、標高も高いため体に酸素を取り込みにくく判断力も低下する中、逃げ惑うのはとても危険な状態です。現在富士山は世界文化遺産でもあるため、簡単に退避壕のような施設を新たに作ることが困難な状態でもあります。また、世界遺産として保全していくために登山者の数を「1日4000人超えの日を
3日以下にする」としていますが、昨年2023年は、吉田コースは、4000人を超えたのが5日間。8月11日の山の日には、6420人が山頂を目指しました。

そんな富士山。今年は登山者の安全確保のため、自然環境保護の対策として、山梨県では、5合目に門が作られ通行料として2000円、さらに山小屋の予約をしていない登山者が1日4000人を超えたところで、ゲートが閉じられることに。
また、静岡県側では事前に「県富士登山事前登録システム」の運用が始まっています。しかし、ご来光を山頂でと目指す方々の混雑はどのくらい軽減されるのかは、まだわからない状況です。

Ⓒ一般社団法人富士山チャレンジプラットフォーム


登山者は日本人ばかりではありません。富士山の周辺は外国人観光客の方が多いのではないかという状況になっており、2019年の調査によると65か国の方が富士登山を目指されているというお話も。
コロナ過を過ぎて、登山を始めてみようという方々も増えている中、軽装で登山をされる方、マナー違反も目立ってきているのが現状です。街と違い標高が100mごとに気温が0.6度下がるという事もわからず、街では30度を超える気温でも山頂では状況によってはフリースやダウンなどが必要な状況になることもあり、日本一高い富士山だけに登山の準備はしっかりして山頂を目指してほしいものです。
明日は、なぜ軽装で上がってしまうことになっているのか、その原因の一つについて田中さんに伺っていきます。

Ⓒ一般社団法人富士山チャレンジプラットフォーム


一般社団法人 富士山チャレンジプラットフォーム
https://www.fujisanchallenge.or.jp/

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