
今週は、捨てられる漁網のアップサイクルに注目!
スタジオには小田原市出身、気仙沼在住の「amu株式会社」代表取締役社長 加藤広大さんをお迎えしました!
海洋プラスチックごみの約45パーセントは、魚を獲る時に使われる網や船の道具といわれている今。大量に破棄される漁網を資源に変える事業をしているのが、加藤さんの会社「amu」です。
環境省の調査によると、漁網は年間およそ6000トン廃棄され、漁網やロープなど漁業に関するごみが、日本で発生する海洋プラスチックごみのおよそ3割を占めるとされていわれています。
一口に漁網、海で使われるプラスチックといっても、PP、PE、テトロンと様々な材料で作られていますが、「amu」が回収しているは、ナイロン製の漁網。ナイロンは、プラスチックの素材として他のものよりも高値で取引されているだけに、企業としてもナイロンを中心に回収し、さらにケミカルリサイクルし、生成したナイロン原料(εカプロラクタム)を生成、ナイロン6原料にして、ナイロンペレットやナイロン糸、生地など生まれ変わらせます。ケミカルリサイクルするだけに、均一な性能が求められる糸や布に使いやすい素材となるんだそうです。昨年、加藤さんたちは漁網由来の新素材ブランド「amuca®」を立ち上げられました。
さらに、「amu」では、回収するだけでなく、「amuca®」を取り扱う企業には、その次の回収・分別・リサイクルしやすいような製品づくりを呼び掛けたりもしているんだとか。高品質なケミカルリサイクルだからこそできる循環が生まれていきそうです。
加藤さん曰く、プラスチックを使わなくなる世界は来ないと思っているだけに、使う人に合わせたリサイクル、ケミカルリサイクルしなくてもマテリアルリサイクルで使える場があるのであれば、そちらを優先する方がより環境には優しい取り組みとなるため、使い分けしていく事が重要だと。
「amu」は、日本全国から廃漁具を定期的に買い取っているため、様々なロットに合わせたナイロン素材の
提供が可能というのは、いいですね!
漁網の回収、廃棄される漁網からケミカルリサイクルされた「amuca®」について、詳しくは「amu」のHP・SNSをご覧ください。廃棄される漁網を使ったナイロン製品がもっと手にできるようになると嬉しいですね。
ここでお知らせです。
この番組「Keep Green &Blue」は、来週4月から放送時間が変わります。
来週4/1月曜からは、夜9時50分~10時のOAです。
これからも、「Keep Green & Blue」をよろしくお願いします。
amu株式会社について
HP:https://www.amu.co.jp/
X こうだい/廃漁網ベンチャー@kodai_amu
https://twitter.com/kodai_amu?lang=ja
amucaブランドサイト:https://amuca.world
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