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「廃漁網」の回収からアップサイクルまで手掛ける「株式会社amu」に注目! 代表取締役社長 加藤広大さん①


今週は、捨てられる漁網のアップサイクルに注目!
スタジオには小田原市出身、気仙沼在住の「amu株式会社」代表取締役社長 加藤広大さんをお迎えしました!

加藤さんの会社「amu」は、昨年2023年5月に宮城県気仙沼市で設立されました。
海洋プラスチックゴミの約44.5%が漁具というデータもあるほどに、海洋環境に影響を与えている「廃漁網」を資源として有償で回収し、生地やペレットにアップサイクルして企業に提供していらっしゃいます。

漁で使われる網は、傷み具合を見ながら、修復し、新しく買い足しながら使われています。年間、どのくらいの漁具が破棄されているのかは、なかなか予測できませんが、毎年6000トンから7000トンの漁網が市場で販売されているので、同じ量が破棄されていると思われます。その破棄される漁網は、塩分が含まれているため、リサイクルする技術がなく、ほぼ100%漁業者負担で産業廃棄物として焼却、埋め立て処理がされています。その廃漁具素材の価値を最大化するために、回収後、洗浄、分別を行い、誰もが廃棄される漁具を資源として使えるモノにするところが加藤さんたちの会社「amu」の役割だとお話されていました。

Ⓒamu_漁網

現在、回収のプログラムはスタートしていて、全国10漁港以上で動き出していて、気仙沼を始め、山形、沖縄、大分、山口など、他にも漁具を作っているメーカーともお話が進んでいます。加藤さんたちは、より多くの漁網を効率よく回収するために、気仙沼に集まってくるマグロの漁師を追いかけていて、遠洋はえ縄漁業で使われる約150kmもの漁網のうち、交換する年間約1/3分、約1000kgを回収。その廃棄される漁網を洗浄、分別して資源にしていきますが、まずは、マグロ漁船が集まってくる全国の漁港からお声がけを始め、その工程を各地域でできるようにと現地の方たちとお話されているそうです。

加藤さんの出身地、小田原市の早川港でも廃棄される漁網の回収を始めたいと、現在は、シラス漁の漁網も資源に出来る事が分かったので、ぜひ、地元でも回収事業を始め、国内年間1000トンを目標に、扱える漁具を増やして、世界一を目指したいとお話されていました。

漁網の回収、回収された漁網から作られた資源について詳しくは、加藤さんの会社「amu」のHPをご覧ください。

X  こうだい/廃漁網ベンチャー@kodai_amu

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