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いつでも・どこでも・だれでも自由に使えるクリーンエネルギーを実現!株式会社PXP 最高技術責任者 杉本広紀さん②

今週は、相模原市にあります 次世代太陽電池で世界に挑戦しているスタートアップ企業
株式会社PXP 最高技術責任者 杉本広紀さんです!

 今年1月の「第16回オートモーティブワールド」で「太陽光だけで走るEV」実証車を発表して注目のPXP。

5千円札を縦に半分に畳んだサイズの黒い「曲がる太陽電池」を332枚を張り付けた実証実験EV車。PXPならではの技術力でつなぎ合わせられた「曲がる太陽」は、なんと、よくある両面テープで車の屋根に取り付けられているとか!?

Ⓒ株式会社PXP


これが実現できるまでに、杉本さんたちがどんな開発をされてきたのか、今夜は伺いました。
PXPでは、2種類の技術を持っており、一つ目は、エネルギー変換効率が高く、経年劣化が小さいという特長があるカルコパイライト型と2つ目がペロブスカイト型。
開発を4段階のロケットに例えると、1段目はカルコパイライト型で実用的な曲がる電池を作る事。二段目は、カルコパイライト型にペロブスカイト型を乗せて、高性能型のペラペラの太陽電池にする事。そして3段目が、そこにペラペラの蓄電池を乗せて、4段目は企業秘密・・という事でした。
最近ニュースにもなるペロブスカイト型は、大量に大面積に作ることが難しく、なかなか実用化出来てこなかったそうなんですが、カルコパイライト型は、実はガラスの上では、もう簡単に作ることができるもので、すでに世の中に原発6基分、6ギガくらいのカルコパイライト型電池が設置されているんだそうです。
そのカルコパイライト型に使っている技術を使い、ペロブスカイト型も重ねて、1.5倍の性能がある太陽電池を作ってしまうと、現在チャレンジされています。

Ⓒ株式会社PXP


さらに、ペロブスカイトとカルコパイライトを用いたフレキシブルタンデム太陽電池と、全固体電池を一体化した最適セル構造を持つ「世界初!夜も使えるペロブスカイト」についての論文を昨年11月にドバイで開催されていた国際会議「第一回 Middle East and North Africa Solar Conference」で発表し、最優秀論文賞を受賞されてます。こちらは、今年やっと試作を作る段階に来ているんだそうです!

Ⓒ株式会社PXP
Ⓒ株式会社PXP

詳しくはPXPのホームページSNSをチェックしてみてください。

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