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廃棄される髪の毛で海の環境を守る一般社団法人「Matter of Trust Japan」代表 濱 七彩子さん②

廃棄される髪の毛で、海の環境を守る「Matter of Trust」に注目!
詳しくは、この方に伺っていきます!
一般社団法人「Matter of Trust Japan」代表の 濱七彩子さんです!

濱さんは、2020年7月に起きたモーリシャス海洋原油流出事故のニュースで、現地で髪の毛のマットを使って海に流れ出た油を回収する活動を知り、翌年2021年にアジアで唯一の拠点として始動。美容師や協力者が集まり、昨年、一般社団法人として日本で団体を立ち上げられました。
現在、世界14カ国以上のグローバルパートナーが立ち上がり、2007年に韓国のタンカーがサンフランシスコのベイブリッジに衝突して原油流出した事故や、2020年のモーリシャスでの日本の所蔵するタンカー座礁事故で、この髪の毛で作られた吸着材が投入され、成果を上げたことが報告されています。

また、日本では昨年6月から、かつて秋津油田があった新潟市秋葉地区で油噴出の調査とヘアマット試験を実施。令和3年頃から古い井戸からの油噴き出しや、地面からの油染み出しが発生し、生活に影響が出たり、降雨量が多い日には油が信濃川へ流れることもあり、生態系への影響が懸念されています。濱さんたちは現地の美容師の協力も受け、継続的に活動をされています。
現地での油を回収する様子などは、「Matter of Trust Japan」のInstagramでも、公開されているので、驚きの回収効果などぜひチェックしてみてください。

また、2023年7月末に苗場で開催された『フジロックフェスティバル’23』では、屋外に設置されるフードエリアの流し台からでる食用油をヘアマットで吸着し、油成分を除去した水を戻す仕組みを試験的に実施。会場ではトークセッションで活動の紹介なども行い、桧原村にある古民家カフェの方からもヘアマットが使えないかとご相談が寄せられるなど、広がりを見せています。
まだ試行錯誤の段階ではあるものの、日本人の髪の毛で作ったマットがどのくらい油を吸うのかなどの数値化をはじめ、ノウハウを日本各地域の方と協力しながら、日本国内でもローカライズした活動をそれぞれが行なっていく仕組みを作りたいとお話されていました。

今回の令和6年能登半島地震の影響か、震度5弱の揺れを観測した新潟秋葉地区滝谷町では原油が混ざった泥が噴出しているということで、早速濱さんたちも動き出しています。
詳しくは、Matter of Trust JapanのInstagram をご覧ください。


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