
成人の日の今日、長い髪の毛を結って晴着を着たという方も多いのではないでしょうか?
その髪の毛で海の環境を守ることができるんです!詳しくは、この方に伺っていきます!
一般社団法人「Matter of Trust Japan」代表の 濱七彩子さんです!
「Matter of Trust」は、廃棄される髪の毛をマット状にして、海洋汚染につながる油を吸着させるマットを制作している団体です。
始まりは、1989 年、アラスカのプリンスウィリアム海峡で海洋原油流出事故。ニュース映像の中で油まみれになっているカワウソを見て、アメリカアラバマ州の美容師、フィル・マックローリー氏が『人間の髪の毛も油を吸着することができるのではないか』というひらめきから、その機能が発見され、髪の毛で作られたヘアマットが、従来座礁事故などで使用されていた石油由良ポリプロピレンのオイル吸着マットと同等の効果があるというエビデンスをNASAの研究機関が取得。
翌年、1998年にアメリカに設立された環境活動団体NGO『マターオブトラスト』を母体とし、現在代表の濱さんは、日本が所有するタンカー座礁事故のニュースを見て、何かできないかと、2021年にアジア支部の代表として日本で活動を始め、昨年、一般社団法人になりました。
濱さんが日本で団体を立ち上げた当初は、アジアでは、日本のみでしたが、現在アジア地区では、韓国、フィリピンなどと増え、世界14カ国以上でグローバルパートナーが、地元の方々と協力してヘアマットを製作し、活動に役立てられています。
ちなみに、髪の毛のマットとは、どんなものなのでしょうか?
美容室などでカットされて廃棄されていた髪の毛のうち、2.5cmから10センチ程度の短いものと10cm以上の長い髪の毛を混ぜて、専用の機械を使って、ペルシャ絨毯のような厚手の100%髪の毛だけで作られたマット。
Ⓒマター・オブ・トラスト・ジャパン
今回スタジオにお持ちいただいたのは、350gの髪の毛のマットでしたが、1kgの髪の毛で約5Lもの油を吸収する力があるんだそうです!
髪の毛は自然に抜けるものでもありますし、どこの国でも同じように廃棄される髪の毛があるだけに、それぞれの国や地域で、その地域の問題解決するものとして使用できるとして、現在、世界14カ国以上のグローバルパートナーが立ち上がり、それぞれ協力して活動されています。
詳しくは、マター・オブ・トラスト・ジャパンのInstagramをチェックしてみてください。
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