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多くの人に知ってほしい「第三者介入」について。一般社団法人 ちゃぶ台返し女子アクション 中村果南子さん①

今週は、多くの人に知ってほしい「第三者介入」について、この方に伺っていきます!兵庫からお越しいただきまた!一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション」の中村果南子さんです!!

Ⓒ一般社団法人 ちゃぶ台返し女子アクション


一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション」は、現在、「性的同意」や「第三者介入」のワークショップ・講演などを全国各地で開催し、また、大学の中でコミュニティにおいて性暴力・性差別をなくすため環境整備のお手伝いやリーダーシップ・プログラムなどでサポートもされています。

始まりは、2014年に、ジェンダーギャップなど女性の社会での生きにくさを段ボールのちゃぶ台をひっくり返しながら叫ぶイベントを開催。2016年の刑法刑法性犯罪改正のためのキャンペーンとして「性的同意」を広める活動や冊子づくりを始め、その後定着を目指して、今では大学生から社会人まで多くの方が参加されています。
中村さんは、2018年から団体に加入し、今では全国で講演会やワークショップをされています。

では、「第三者介入」というのは、どういった事なんでしょうか?

※第三者介入(Bystander Intervention)
「加害者でも被害者でもない第三者が、性暴力に発展し得る/助長する状況において介入することで、性暴力を予防・阻止すること」。
この危険な状況は、密室で起こっているよりも、周りに誰かがいる場で起こっていることも多く、周りにいる傍観者・第三者が介入することで、そのよくない状態をやめさせたり、少なくとも被害を最小限にするために行う色々な介入の事を総称して「第三者介入」と呼ばれています。

例えば、加害者と被害者の間に分け入って、やめてください・・というのは、直接介入。また、すごく呑まされている同僚がいて、まだ呑まされそうな状況の時に、「もう呑ませないほうがいいんじゃない」というのが、直接介入で、「からあげ食べますか」や「デザートどうします」と話をそらして、その状況を止めるという介入もあります。
ただ、中村さんは、ワークショップなどで必ず強調お伝えしている事として、「第三者介入」をする場合には、介入する人の安全を確保してから介入しましょうと。「第三者介入」をすることで巻き込まれてしまう事も多いので、介入の仕方としても5Dというキーワードを学んでもらい、それを組み合わせることで、その危険な状況をその場で解決しなくてもいいので、とにかく止めるということも大切とお話していました。

中村さんは、これまで、高校や大学、地域の男女参画センターなどでも講演、ワークショップを行い、10代からご年配の方、40代、50代の男性も参加して下っているそうです。

なぜ、「第三者介入」が大切なのでしょうか?
あくまでも性暴力の責任は、加害者にあります。しかし、その人が属しているコミュニティや周囲の環境が「性暴力って絶対にダメだよね」「ハラスメントなんて許さないぞ」という雰囲気があると、加害行為を抑えることができます。つまり、コミュニティ全体として、性暴力にどうやって向き合い、取り組むのかを考えていくことに効果的なのが、「第三者介入」というわけです。 
さらに、第三者介入は、パワハラ(パワーハラスメント)やアルハラ(アルコールハラスメント)、レイシズム(人種差別)など、あらゆるハラスメントに対抗することにも有効なんですね。

「ちゃぶ台返し女子アクション」の活動については、HPやSNSをぜひ覗いてみてください。

引き続き、今週は中村さんにコミュニケーションを取るうえで大切な「セクシャル・コンセント=性的同意」、そして「第三者介入」について伺っていきます。

一般社団法人 ちゃぶ台返し女子アクション HP
ちゃぶ台返し女子アクション Instagram

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