
今週は、建物から持続可能な社会を目指す大成建設株式会社に注目 !
今夜は「大成建設 技術センター」について、この方にリモートでお話を伺いました。
大成建設株式会社 本社サステナビリティ総本部 クリーンエネルギー・環境事業推進本部
常務副本部長 加藤 美好さんです!
大成建設 技術センターには、約200名の方が様々な研究をされていらっしゃいます。加藤さんからは、ぜひ「人と空間のラボ」をお勧めされました。
こちらは、2014年に、「都市型ZEB®️」の普及を目指し、国のロードマップに先駆け建設された「ZEB実証棟」。
「ZEB」とは、「 Net Zero Energy Building」の事で、年間を通して、省エネルギーと太陽光などの発電 創エネを組み合わせ、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。
完成当時、ニュースにもなっていたのでご存じの方も多いと思いますが、建物単体での年間エネルギー収支ゼロを実現してきた最先端の建物でした。このZEBの研究がスタートしたのは2011年。世界各地で建設されていた広大な広さの敷地に太陽光発電システムを設置していたZEBの建物とは違い、エネルギーを多く使う都市部でのZEBを実現できるよう開発された建物でした。当時は、年間2万5千人もの見学者が訪れるなど世界から注目も高かったそうです。しかし、一般の技術と比べると最先端技術を搭載した特別な建物だったため、国が進めるZEBの中で一般的な技術を入れ、リニューアル。太陽光発電の進化などもあり、2020年に「人と空間のラボ」へと。もちろんZEBの中でも最高位のランクを取得されています。
実はビルの中では空調と照明が一番エネルギーを使うということで、こちらの建物では大成建設が開発した「T-Light® Cube」を使用。ハイヒール型の採光システムを使い、自然光を天井面ヘ照射し、室内の明るさ感を向上させ、年聞を通じて様々な太陽高度の直射日光を、窓際だけではなく部屋の奥にまで光を到達させることで、照明エネルギーを最小化されています。さらに、この技術を使ったブラインドも開発され、そちらは、「グリーンリニューアルZEB」と改修された横浜支店で見学させていただきました。
この他にも、まだまだご紹介したい技術はたくさんありますが、詳しくは、大成建設のHPをご覧ください。
明日は、使えば使うほど二酸化炭素を削減するコンクリートについて、ご紹介します。お楽しみに!
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