
今週は、青春出版社から発売されている「「発達障害」と間違われる子どもたち」の著者、 小児科医で文教大学教授、「子育て科学アクシス」代表の成田奈緒子さんです!
成田先生は、これまで、小児科医として、発達障害をはじめとする子どもたちの脳、そして、子どもたちの発達についても研究をされています。
さらに、医療だけでなく、教育・福祉の専門家とともに子どもたちの発達について考える「子育て科学アクシス」を主宰され、同時に、発達障害者支援センターや児童相談所での嘱託医、精神心理疾患外来の医師を担当され、大学では特別支援教育を志す学生への指導もされていらっしゃいます。
そんな成田先生が、今年、お書きになったのが、青春出版社から発売されています「「発達障害」と間違われる子どもたち」です。3月に発売されてから、すでに10版を超えるベストセラーになっています。
今回の著書は、35年にわたって子どもの脳・育ちに向き合ってきた成田先生。年々、発達障害といわれる子どもたちが増えてきている。ただ、増えすぎという思いから、発達障害と疑われているこどもたちの中にそれ以外の原因で同じような症候を出している子どもたちがいるのではないか、というところから、実際に実践的に生活改善をすると、症候が消えてしまう子どもたちを見出したので、そういったことを皆さんに知っていただきたいとお書きになったんだそうです。
成田先生曰く「発達障害という言葉が、一般の方や支援者、教育関係の方に知られることになっているのため、保護者とすると医師でない方から、いきなり「お宅のお子さん、もしかしたら発達障害かも」と言われる機会もあるかもしれません。ただ、発達障害かもと見つけてくださることは、支援者の方がしっかり見てくださっているので、ありがたいことなので、それが、完全に診断というわけではないので、一旦、本書に書かれているように、生活習慣などを見直せるところがある場合には、それを試してみて、それでも気になるところがあるなという場合には、信頼できる医療機関や相談機関を訪問されることをお勧めします。」とのことでした。
これまで多くの本を書かれてきた成田先生。発達障害という言葉が知名度が上がっていくことで、あの子もこの子も・・という事が増えてきて、逆に子どもたちも追いつめられる状況になりかかっている事が危惧されたので、今回改めて、そういった事を考え直すきっかけにしてもらえたらという思いで今回書かれたそうです。
今回著書でもご紹介されていましたが、文部科学省の「令和2年度通級による指導実績状況調査結果」などによると、 2006年の時点では、「発達障害」の児童は、およそ7000人でしたが、2019年には、7万人、さらに、2020年には9万人を超えたと。途中、調査対象が広がったということもあるそうですが・・・14年の間に、およそ14倍に増えているという結果が出ています!
詳しくは、下記の音声配信で成田先生のお話を聞いてみてください。
成田先生がお書きになった青春出版社から発売されている「「発達障害」と間違われる子どもたち」は、とても読みやすく、なんだかもやもやする・・という大人の皆さんにとっても、毎日をすっきり過ごすヒントが書かれていますので、ぜひ、手に取ってみてください。
「発達障害」と間違われる子どもたち /成田奈緒子 青春出版社