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幻のユキヒョウ双子姉妹の標高4000m冒険記! 任意団体twinstrust  木下こづえさん&さとみさん④

©️twinstrust

今週は、幻のユキヒョウに注目!
ゲストは、「幻のユキヒョウ 双子姉妹の標高4000m冒険記」の著者で
ユキヒョウ姉妹こと、任意団体twinstrustの木下こづえさんと、木下さとみさんです!

木下こづえさんが、動物の保全・繁殖生理学を専門とされる動物研究者のお姉さんで、
現在は 京都大学 大学院アジア・アフリカ地域研究科で准教授をされていらっしゃいます。
そして、木下さとみさんは、広告代理店で、コピーライター、CMプランナーとして、
ご活躍されている妹さんです。

調査活動をするために現地に足を踏み入れたことによって
ユキヒョウが暮らす国は、イスラム教、チベット仏教など様々な文化があり、
その匂いや人々の雰囲気など、山だけでなく、そこには文化があったんだという事に気が付き、
ユキヒョウの姿を見ると、チベット仏教のお香の匂いや、タルチョの祈祷旗、
家畜の匂いを思い出すようになったそうです。

©️twinstrust_キルギス

そういう所に暮らす動物だったんというのと
また、アジアの生き物だったんだという事で、
私達日本ともかかわりが深い生き物だったと再認識されたそうです。

ユキヒョウが暮らしている地域の人々の生業は、
牧畜で、羊、ヤギがいて、その毛を羊毛、カシミアとして輸出しています。
私達日本人もその羊毛などを利用しているわけですが、
もっとカシミアセーターを着たいとなると、たくさんの羊を飼うようになって、
それは現地で過放牧を生み、
ユキヒョウの餌となる動物が食べる草と
牧畜の羊やヤギが食べる草は同じなので、
同じエリアに暮らす動物として、ユキヒョウにとっては、それは、餌となり、
ユキヒョウやオオカミが、牧畜動物を襲ってしまい、
それよって、人間の手によって、ユキヒョウたちが報復殺されてしまう事に
なってしまっているんだそうです。

ネパールは、特に、貧困ラインを下回っている人々が60%もいるそうですが、
そんな彼らが持つ家畜の55%は、ユキヒョウ、オオカミに殺されているという
状況になっており、深刻な状況になっているんだそうです。

そのために、家畜を守るためにフェンスを張ったりして家畜を守る活動も
始まっているそうですが、根本的な解決策とは言えない状況。
複雑に絡み合った状況だけに、私達がモノを買う時に、
手にしたものがどこで作られたものなのか、環境に配慮したものなのかなど
考える事が大切だともお話されていました。

©️twinstrust_家畜小屋の柵付け



また、私達がユキヒョウ保全活動を応援できる物としては
まもろうPROJECTユキヒョウ」のサイトで販売している、
キルギスの方々の手によってつくられた、
羊毛を使ったユキヒョウのぬいぐるみやユキヒョウの生息地で集められた
白いハチミツ「ユキヒョウさんのSNOW HONEY 」があります。
サイトでは、どんな所で、どんな人々によって作られているかなど、
顔の見える商品としてご紹介しているので、ぜひ覗いてみてください。

©️twinstrust

利益はすべて、野生ユキヒョウの保全と
キルギスの地域経済の活性化に役立てられています。
そのリポートもしっかり「まもろうPROJECTユキヒョウ」で
公表されています。

研究者の木下こづえさんは、ユキヒョウにとって、
命を落とす一番の危険な行為が家畜を襲う事となっているだけに、
なぜユキヒョウが人々がいる地域にまで来て餌を狩っているのか、
家畜を襲っているのはオスなのか、メスなのか、
襲う時期があると言われているだけに、
その理由を、調査・観察でさらに解明していく事で、
ユキヒョウも、そこに暮らす人々も守る事になっていくのではないかと
お話されていました。

実は、ユキヒョウ姉妹こと木下こづえさんと、さとみさんは、
ユーミンの大ファンで、
今回の著書「幻のユキヒョウ 双子姉妹の標高4000m冒険記」でも、
様々なシーンで、ユーミンの曲が登場してきます。

ぜひ、そんなところも楽しみながら、
ユキヒョウ姉妹の冒険記を読んでみてください。

©️twinstrust_扶桑社 「幻のユキヒョウ 双子姉妹の標高4000m冒険記」



まもろうPROJCTユキヒョウ

ユキヒョウさん_Snow Leopard
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