
今週は、鎌倉彫を未来へつなぐ この方をスタジオにお迎えしました!
鎌倉彫伝統継承者で、現代美術家の三橋 鎌幽さんです。
三橋さんは、鎌倉時代から続く仏師の家系に生まれ、
禅宗寺院出入りの職方として、仏具・茶道具を中心に制作されています。
また、新しい素材を使っての作品も精力的に発表され、
世界で活躍される鎌倉彫師で、現代美術家でもいらっしゃいます。
そんな鎌幽さんが、今、取り組んでいらっしゃるのが「鎌倉都市鉱山プロジェクト」。
鎌倉市のゴミフェス532が中心となり、鎌倉市、リネットジャパンリサイクル株式会社と共に、
鎌倉市民の皆さんから集めた使わなくなった小型家電、パソコンや電子機器の中から回収した
金を金箔にして、鎌幽さんの鎌倉彫の作品に使用し、鎌倉市内で展示。
資源の循環を多くの方に考えてもらうプロジェクトだそうです。
詳しくは、ゴミフェス532のnoteをご覧ください。
かねてから、鎌幽さんは、子ども達に鎌倉彫をどのように伝えていけるかと
考えていた所、ゴミフェス532の方から、都市鉱山というお話を聞き、賛同。
鎌幽さん曰く、小型家電の中でも、携帯電話や小型ゲーム機は、製品時に
人々の記憶や思い出に寄り添う、時間の共有が長く、
そんな長い時間は記憶の層ともいえるのではないかと。
そして、鎌幽さんは、人間の記憶を層ととらえ、作品作りをされているだけに、
より皆さんから預かった小型家電を新しい形につなげられそうだと、
このプロジェクトに参加することを決められたそうです。
ちなみに、鎌倉彫は、どのように作られていくのか・・・
樹齢400年程度の北海道産のカツラの木に彫刻を施し、
漆を10回程度塗り重ねることで完成。
その製作には3~4か月かかるそうです。
400年という年輪を重ねてきたカツラの木を削り、
さらに漆を塗り重ねる事で層ができる鎌倉彫に、
人々の暮らしから取り出した金を使った作品には、
今の時代に一石を投じる作品となりそうです。
どんな作品になるのか、今から楽しみですね!
詳しくは、下記の音声配信をチェック!
鎌倉彫伝統継承者・現代美術家 三橋鎌幽さん
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