
今週は、鎌倉彫を未来へつなぐ この方をスタジオにお迎えしました!
鎌倉彫伝統継承者で、現代美術家の三橋 鎌幽さんです。
三橋さんは、鎌倉時代から続く仏師の家系に生まれ、
禅宗寺院出入りの職方として、仏具・茶道具を中心に制作されています。
また、新しい素材を使っての作品も精力的に発表され、
世界で活躍される鎌倉彫師で、現代美術家でもいらっしゃいます。
鎌倉彫、みなさん、ご存じですか?
国の指定を受けた神奈川県の伝統的工芸品。
木材を彫刻し、漆を塗り重ねる技法で作られています。
鎌倉彫というのは、産地のものというよりも、
技法の名前ということでした。
およそ800年の歴史を持ち、鎌倉時代に建長寺や円覚寺などの
禅宗寺院の仏具や装身具を起源としていて、
木材の柔らかい質感と彫刻の鋭い切れ味による凛とした空気感、
そして漆の持つ美しい艶と強度を合わせ持つ芸術品となります。
スタジオには、鎌幽さんの作品、飾り皿をお持ちいただきましたが、
2~7mmという薄肉彫りにもかからわず、とても立体感のあり、
葛飾北斎の神奈川沖浪裏をモチーフにされたもの。
深いブルーの漆に金箔が貼られた波がとても美しい作品でした。
青い漆の作品は30年前くらいからあったそうですが、
鎌幽さんのKenyuBlueは、2018年の個展に向けて、
フランスを訪れた時にご自身が青が好きだと確信。
さらに、自分が育ってきた鎌倉での海の色、海から見上げた空の色
そして、鎌倉の緑が融合して誕生したんだそうです。
当時の想いなど、詳しくは下記の音声配信からチェック!
そして、三橋鎌幽さんの作品は、インスタグラムなどから
覗いてみてください。
鎌倉彫伝統継承者・現代美術家 三橋鎌幽さん
Instagram
6月には、ジェイアール名古屋タカシマヤで個展が開催されます。
鎌倉彫 三橋鎌幽 展
Kenyu Mitsuhashi Solo Exhibition
会期2023年6月21日(水)~2023年6月27日(月)
会場 ジェイアール名古屋タカシマヤ 11階美術画廊