今週は、視覚障がい者と晴眼者の伴走パートナーが共に雪山を滑る
ブラインドスキーについて、「かながわブラインドスキークラブ」の
副会長でブラインドスキーヤーの 小平幸絵さんと、
晴眼者で伴走パートナーの市川健太さんにお話を伺っています!
晴眼者の伴走パートナーの声を頼りに、視覚障がい者が雪山で
風をきってスキーを楽しむ「ブラインドスキー」。
今回スタジオにお迎えした副会長で、ブラインドスキーヤーの小平さんが
スキーを始めたのは、5歳の時。
生まれつき片目の視力が無かった小平さんでしたが、
ご両親が北海道出身という事もあり、幼い頃からスキーには親しんできたんだそうです。
また、学生時代には、器械体操をしていたという活発な小平さん。
体育の先生が開催するスキー教室に毎年参加し、前の人の姿は追いながら、
スキーを楽しんでいました。
しかし、完全に視力を失ってしまってからは、スキーから遠ざかっていましたが、
あの雪山での風をきる感覚をもう一度味わいたいと、ネット検索をしていて
7年前に「かながわブラインドスキークラブ」を見つけたんだそうです。
また、晴眼者で伴走パートナーの市川さんは、
子どもの頃からスキーを楽しみ、社会人になっても、サークルに入って
スキー場に通っていたんだそうです。
しかし、スキーの上達が緩やかになってきたことで、
スキーから遠ざかりはじめていた時に、会社の同僚から、
ブラインドスキーに誘われて参加。
最初は、視覚障がい者の方たちの滑りに驚いたそうですが、
声をかけながら共に滑る事でその楽しさから、
8年間、ブラインドスキーのパートナーとしてスキーをされています。
ブラインドスキーヤーの方の声として、マラソンや自転車などでも
晴眼者のサポートと共に楽しむことはできるけれど、紐で繋がっている・・
しかし、ブラインドスキーは、晴眼者のサポートはあるものの、
一人で風をきって滑る事が出来るのはとても楽しいとのことでした。
伴走するパートナーは、常に、ゲレンデの状況を把握し
ブラインドスキーヤーはもちろん、周りのスキーヤーが怪我しないよう
細心の注意を払う必要があり、とても大変ですが、
前を滑るブラインドスキーヤーが楽しんでいる事が分かり、
さらに、パートナーも楽しんでいるというのをブラインドスキーヤーが、
感じ取って、パワーを返してくれることで、
相乗効果でさらにスキーが楽しくなるんだそうです。
また、ブラインドスキーヤーと、パートナーは、
共に、滑り方、声のかけ方についてアドバイスをするという、
フェアな関係も他にはない場となっているんだとか。
伴走パートナーとなるためには、事前に講習を受ける必要があります。
ゲレンデに向かうまでの声のかけ方をはじめ、
食事のサポートの仕方など、様々な事を学び、
また、事前のゲレンデでの講習もあるので、
安心して伴走パートナーとして参加することができるんだそうです。
晴眼者の伴走パートナーは、SAJの2級程度のスキー技術を持っている
20代から50代までの方であれば、誰でも参加できます。
次の講習会は、今年の秋となりますが、
「かながわブラインドスキークラブ」では、オフシーズンにも
様々なイベントを開催しているそうなので、ぜひ、チェックしてみてください。
詳しくは「かながわブラインドスキークラブ」のHPを!
Facebookからも、ブラインドスキーの様子を見る事が出来ます。