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外国人住民の方にも理解しやすい日本語でおもてなし! やさしい日本語ツーリズム研究会代表 吉開章さん①

今週は、「やさしい日本語ツーリズム研究会」代表の吉開章さんに
海外からの旅行客の方々への接し方、日本語での案内について伺っていきます!

「やさしい日本語ツーリズム研究会」は、2016年に吉開さんの故郷である
福岡県柳川市で立ち上げられたプロジェクトです。
最近増えている外国人住民の方にも理解しやすい日本語で、話したり、
情報発信しようと、阪神淡路大震災をきっかけに生まれた「やさしい日本語」を使い
海外からの旅行客の方々におもてなしをしようと始まりました。

具体的に「やさしい日本語」とは、どのような言葉なのか、教えていただきました。
例えば「ご身分を証明できるものをご持参の上、居住地の区役所にご来所ください」と
いった案内では、敬語も漢字の言葉も多く、日本語の初心者の方は何をすればいいか
わからないということになります。
これをやさしく言い換えるなら、
「在留カードかパスポートを持って、住んでいるところの区役所に来てください」と。
さらに、そもそも外国籍の方は必ず在留カードを持ち歩いていますし、
自分の住んでいるところの区役所は知っていますので、
「区役所に来てください」だけでも十分となるのです。
このように、行政サービスを受けるときにやさしい日本語を使うことはとても大事なんですね。

また、やさしい日本語がもっとも重要な場面は、災害情報、避難情報を伝えるときです。
例えば、「速やかに高台に避難してください」のような言い方では逃げ遅れる人が多く、
最近ではニュースなどでも「早く高いところに逃げてください」というようになりました。

わかりやすい日本語で、短く伝える事が大切ですが、なぜ、現在このような「やさしい日本語」が
必要なのかを知り、自分ごとにしていく事がとても重要と吉開さんはおっしゃっていました。

そんな「やさしい日本語」を多くの人に知ってもらおうと、昨年の9月に
やさしい日本語ラップ「やさしい せかい」という動画を発表されています。
これは、明治大学で多文化共生に取り組む山脇啓造ゼミの協力のもと、
東京中野区に暮らす外国籍の人たちに、日々の暮らしの中で難しい日本子などについて
調査をし、歌詞にされています。
日本人でも、思わず、なるほど・・と、うなりたくなる「日本語」が満載です。
ぜひ、「やさしい日本語ツーリズム研究会」のYouTubeをチェックしてみてください!

Ⓒやさしい日本語ツーリズム研究会

やさしい日本語ラップ「やさしい せかい」

カラオケバージョンもあるので、自分たちで替え歌を作ったり、
海外の言葉に翻訳して歌って発信するのもOKだそうです。
詳しくは、「やさしい日本語ツーリズム研究会」のHPで!

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