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多文化共生社会を目指す私たちに必要な「やさしい日本語」に注目!  やさしい日本語ツーリズム研究会代表 吉開章さん④

今週は私たちの暮らしの中でもとっても役立つ「やさしい日本語」に注目!

スタジオにお迎えしたのは、やさしい日本語ツーリズム研究会 代表 吉開章さんです。
最終日の今夜は、多様性の求められるこれからの社会で
身につけるべきコミュニケーション力について伺いました。

日本に住んでいる人は、日本語を母語としている人ばかりではありません。
耳や目をフル活用できる人ばかりでもありません。
多様性のある社会をつくるためには、日本語という言語や文字という、
当たり前の存在を客観的にとらえて、日本語やコミュニケーションに
壁のある方のことに思いを馳せて行動するということが大事だと、
吉開さんはおっしゃっていました。

また、特に日本人は、母語ではない、少し不自然な日本語を聞くと、
相手の能力を下に見がちです。
しかし私たちが私たちの英語が完璧にならないことと同じです。
耳が聞こえないろう者も同様にやや不自然な
日本語を話すことがありますが、
それは自分では十分聞こえない声を細かく区別して発音するのが難しいからで
す。
手話を母語とするろう者にとって、日本語は後から教科書で学ぶ外国語と同じなのです。

このように聞こえてくる印象や、見かけの印象で相手をバカにしたり、
第三者返答のように相手を無視して他の人に話すなどの行為をやめること。
このことが、やさしい日本語の本質の半分を占めると思っています。

また、外国人に関しては、労働力といった文脈で語られることが多いですが、
日本語を母語としない家庭に生まれ育った子どもたちのことを忘れてはいけません。
このような子どもたちは、日本人の友達と仲良くなることで日常会話レベルを
すぐに習得しますが、家に日本語の本がなかったり、
勉強を見てくれる大人がいなかったりして、授業についていくことが難しいことが
あります。
このような子どもたちへの教育上の支援も、
大人向けの情報保障と同時に進めていく必要があります。とも。

やさしい日本語ツーリズム研究会」のHPには、
日常から様々な気づきにつなげてくれる「やさしい日本語」について学ぶことができる
情報が満載です。
今週月曜日にご紹介した「やさしい日本語ラップ やさしい せかい」をはじめ、
「やさしい せかい」のカラオケもありますので、
あなた自身で見つけた「やさしい日本語」ラップをぜひ作ってみてください。
音源など無償で提供してくれるそうです!

詳しくは「やさしい日本語ツーリズム研究会」HPで!

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