
今年65周年を迎えた「眼」の専門総合メーカー「SEED」の
海を守るプラスチックに特化したサステナブルな取り組みについて、
株式会社シード 広報・SDGs推進室主任 及川智仁佳さんに伺っています!
まずは、今年「彩の国埼玉環境大賞」を受賞された
「コンタクトレンズ製造工程の廃材リサイクル」について。
コンタクトレンズ成形用のプラスチックは、ポリプロピレン。
製造工場で排出されるポリプロピレンについては、
再利用、あるいは、有価物として売却してきたんだそうです。
しかし、アルミ箔や細やかなコンタクトレンズ片などが混ざった状態のものは、
再利用が難しく産業廃棄物として処理されていました。
しかし、2017年の中国の廃プラスチックの輸入禁止と、
昨今の海洋ごみをはじめ、プラスチックごみが与える地球への影響を
無くしていきたいと、プラスチック廃棄物のリサイクル処理を委託していた
株式会社ダイトクと共同開発をし、アルミが混合した廃棄物から
100%分ける事が出来る「ドックス」というシステムを始動させています。
コンタクトレンズは『高度菅理医療機器』に分類される純度の高いプラスチックを
使用しているため、リサイクルするのにも、とても適しているものなんだそうです。
そこで、もう一つの取り組み。「BLUE SEED PROJECT」では、
使い捨てのコンタクトレンズの空ケース(ブリスターを回収し、
資源としてリサイクルするプロジェクト。
プラスチック製品を使用している企業の責務として、シード製品に限らず
全てのコンタクトレンズの空ケースを回収し、サーキュレーターエコノミーシステムを
構築することを目指されています。
回収場所は、コンタクトレンズ販売店や眼科医院、取引先の企業など500以上。
2022年11月現在で、回収量は、約4430kg。
空ケース1つが、1グラムということなので、443万個もの回収がされてきたとか。
しかし、2020年の数字ではありますが、市場に出ている量は、
10トントラック、10杯分!!!!
純性の高いプラスチック製品だけに、もっと回収していきいとお話されていました。
ちなみに、回収した空ケースは、何度でもリサイクル可能な「物流パレット」になっているんだとか。
使い捨てコンタクトレンズを使っている人ならば、一年間で廃棄している
空ケースの量は・・必然とわかるはず!
ぜひ、空ケース(ブリスター)は、リサイクルに。
詳しくは、下記の音声配信でチェック!