高校生が持続可能な地球の未来を考え行動するために、SDGsを探究し、
社会課題解決に向けたアクションアイデアを表彰している「SDGsQuest みらい甲子園」。
2021年度 首都圏大会で受賞した5チームをご紹介しています。
今夜はアクションアイデア「廃油のアップサイクルを通じた循環社会への探究」で、
「2021年度首都圏大会 審査員特別賞」を受賞したチーム「aenoia(エノイア)」(三田国際学園高等学校)の根津はる香さん、野口璃羅さんにお話を伺いました。
「aenoia」は、"捨てるという概念を捨てる"という理念を掲げ、ゴミになりうるものに価値を与えながら、親しみを持ってもらえるようなサステナブルなプロダクトやサービスづくりを行っています。
「SDGsQuest みらい甲子園」の出場以前に英語のプレゼンコンテスト「Change Maker Awords」に出場。"捨てるという概念を捨てる"をメッセージを啓発するためのプレゼンをし、その後活動に移し始めました。
最初は生ゴミのコンポストを学校の中庭に設置し、コンビニの売れ残りを肥料にしたり、
「アースデー東京2021」に出展し、海洋ゴミをアップサイクルしたアクセサリー作りのワークショップなどを実行。
その次のアクションが、今回の「廃油由来の洗剤を届けるサービス」です。
きっかけは食事をしたレストランで廃油をシンクに流す姿を目撃したこと。川や海に流れ出てしまうと分解しきれない油が酸化して水中の酸素が奪われてしまいます。
リサイクルされる廃油の90%は行政から来ていることがわかり、家庭内の廃油を回収するサービスに至ったと言います。
このアクションアイデアは、食材宅配業者を通じて廃油を回収。それをもとに洗剤を作り、再び各家庭に販売するもの。
通常、洗剤の原料になるパーム油は、森林伐採や森林火災の問題がありエコではないこと。
家庭の廃油の90%は廃棄され、埋立地にいくことで通常の3倍もの二酸化炭素が排出されることから二酸化炭素の削減につながり、洗剤とパーム油の問題を同時に緩和できるのではと提案しています。
すでに実行のためのアクションも!
顧客ヒアリングで需要があるかを調査したり、牛乳瓶などを回収している食材宅配業者は廃油も回収できるのでは?と、現在企業との提携の話も進んでいます。
学校の研究室で実際にYouTubeで見つけたカメルーンでの研究をもとに洗剤を自作し、失敗を経験しつつも廃油由来の洗剤作りに成功!研究所に品質を確認してもらったところ、市場の洗剤と同じ洗浄力だという結果が出ています。検証の結果、1リットルの廃油に対して、20リットルの洗剤ができることがわかっていて、現在は専門企業に委託して洗剤を作成しています。
エコだけど品質もいいリピートしたくなるものを作っていきたい!と今後の意気込みも語ってくれました。
☆SDGsQuestみらい甲子園 「2021年度首都圏大会 審査員特別賞」受賞
aenoia (三田国際学園高等学校)
・首都圏大会は2022年度も開催決定!
・大会開催日は2023年3月、エントリー開始は10月下旬予定です。
・詳細は決定次第随時公式HPにて発表予定
・なお、授業の一環として取り組む学校もかなり増えているため、
既にHPには来年度のプラン提出用のテンプレートを公開しています。
☆「あなたのサステナブルなこと」も番組に教えてください!
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