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子どもたちが多様性と向き合うきっかけ作り!SDGsQuest みらい甲子園「イナズマシックス」(国際基督教大学高等学校)②

高校生が持続可能な地球の未来を考え行動するために、SDGsを探究し、
社会課題解決に向けたアクションアイデアを表彰している「SDGsQuest みらい甲子園」。
2021年度 首都圏大会で受賞した5チームをご紹介しています。
 
今夜はアクションアイデア「児童教育を通して考える多様化との向き合い方」で、
「ファーウェイ賞」を受賞した「イナズマシックス」(国際基督教大学高等学校)から、
名雪良さん・宮本紗希さん・米田悠衣斗さんにお話を伺いました。
 
 
全員が帰国子女の「イナズマシックス」
日本に帰ってきて感じた、異文化への接し方の違和感を解決するためにこのアイデアを考えました。
 
名雪さんはロシア、宮本さんはアメリカとドイツ、米田さんはアメリカで長く生活していて、嫌でも国際社会に生きているので国際児童教育は身近な問題だったと言います。
 
ヨーロッパ系とアジア系が混在するモスクワでは、アジア系の人は出稼ぎが多いので貧しいのでは?という偏見を持たれていたと感じたり、ドイツではアジア人は真面目、第一印象はおとなしいというアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)、アメリカではアジア系の人はアニメやK-POPが好きと決めつけられるなど3人も海外での身近な経験談を聞かせてくれました。
また帰国しても、ロシア、フランスやアフリカは英語圏ではないのに、帰国子女なら英語が喋れると思われているという日本での偏見も。
 
今回のアクションアイデアをまとめるにあたり、「違いを認める」とはどういうことなのかを、最初に自分たちの間で定義をすることにした6人。その結果、見た目や肌の色、宗教でくくらず、個人間での交流から判断することが大事。個人の違いであり、その人の所属するコミュニティでくくるのが一番よくないという考えに至りました。
 
アクションアイデアを形にしていく中で行った、異文化間教育を専門とする明治大学特任教授の佐藤群衛さんへインタビューは、名雪さんが積極的にアポを取ったそう。
長くこの分野を研究されているため、日本の現状や、そのうえでどうすべきかというお話を伺い、自分たちで出来る規模でのアクションのアドバイスもいただき、大きなヒントに。
先入観が少ない児童にフォーカスして、児童館での小さな子どもたちとの交流を体験し、子どもたちには偏見がなかったように感じたとか。
 
大人が偏見を変えるにはどうすればいいと思うか質問をしてみると、
偏見が強いほどそれを否定するものに出会った時にその偏見が崩壊するのでは?経験すれば変われる。
新しいコミュニティに入る事で感じるものが変わり、違っていくのではないかと。色々なコミュニティを通して、新しい発見があれば偏見を壊せるのではないか?などの考えを語ってくれました。
メガネをかけている人は賢いというイメージがあったり、絵文字の使い方など日常の中にも偏見があるのではという意見も。
 
最後に今後やってみたいことを伺うと、
こども食堂、学童でのフードロスについて話している活動を別な団体で行っているので、そういった場所で多様性の話を広めていきたい。
この活動を続けていくことが一番大事。今後コロナが落ち着いたら実際に子どもたちに会って、ワークショップを通じて強いメッセージを届けたい。
国際機関で働きたいと思っているので、偏見を無くしフラットな状態で話して色々な人と仲良くなりたい。
と今後の抱負を語ってくれました!
 
 
☆SDGsQuestみらい甲子園 ファーウェイ賞受賞
イナズマシックス(国際基督教大学高等学校)
 
☆SDGs QUEST みらい甲子園 https://sdgs.ac/
・首都圏大会は2022年度も開催決定!
・大会開催日は2023年3月、エントリー開始は10月下旬予定です。
・詳細は決定次第随時公式HPにて発表予定
・なお、授業の一環として取り組む学校もかなり増えているため、
 既にHPには来年度のプラン提出用のテンプレートを公開しています。
 
 
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