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全国の高校生の未来に向けたアイデアを表彰!SDGsQuest みらい甲子園事務局 板本りつさん②

現在、教育の現場では「持続可能な社会の創り手の育成」を目標に様々な教科の場面でSDGsの学びが始まっています。
 3週にわたって「SDGsQuest みらい甲子園」2021年度 首都圏大会で、受賞した5チームをご紹介してきましたが、今夜もSDGsQUEST みらい甲子園事務局の板本りつさんにお話を伺いました。
 
まずは昨日に続いて、2021年度大会の地域ごとの特色について。
残る九州北部エリアで目立った項目は「質の高い教育をみんなに」。
かくれ貧困に対して読んだ本をシェアしていくアプリの提案や、廃線になったが地域に必要な電車に関してなど、社会がこの先必要なものを提案したチームが多く見られました。
ジェンダーを考えた男女問わず着られる制服の提案では、数年しか着ない制服にお金をかけることへの疑問も投げかけています。
板本さんも学生時代に制服への疑問を感じていたそうで、こうした様々な世代で共通する気づきがSDGsに結び付くのかも?という発見もDJ MITSUMIとの会話の中で生まれました。
 
「SDGsQuest みらい甲子園」に参加した高校生への意識調査では、学校でのSDGsの学びに関してのリアルな意見が浮かび上がってきました。
学校に対する要望として、"SDGsにかける学習時間の拡大"や"地域や企業との連携によるプロジェクトの推進を学校側からしてほしい"という声が多数。課題意識を自分事として捉えていて、積極的な姿勢が印象的です。
また2030年の目標達成に関しては悲観的に考えている生徒が8割と多いものの、だからこそ何ができるのか、そして2030年以降のことをしっかり考えていると板本さん。
 
高校生たちの提案が集まる「SDGsQuest みらい甲子園」には、Z世代とどう関われるか?という協賛企業の問い合わせが絶えない状況だそう。
同じ目線で社会課題を考えるパートナーとして高校生との関わりを希望する企業が多いと言います。
また番組でもご紹介した「行動しないSDGs」のちゃた~んのアイデアが、大企業から資金、中小企業から技術力での支援によって実現を目指していたように、自分たちだけの力ではプランを叶えられないので、大人(企業)のサポートを受けたいと切望している生徒たちも多くいます。
 
そして、まさに静岡県ではローカルの中小企業が高校生たちのアクションアイデアを応援!協賛企業は16社と全国で一番多いのが静岡県です。
自治体も企業もオール静岡で盛り上げたいという熱い想いが溢れ、地域に密着した企業が高校生たちと地域のためにアクションしていく姿が実際に見えてきています。
 
そんな「SDGsQuest みらい甲子園」ですが、2022年度は6エリアから10エリアに拡大!さらにもう1か所増える可能性もあるとか。
新たに加わる南東北エリア(山形、宮城、福島)は、山形ではすでに高校でのコンテストが行われていて担当の方もとても熱心。
県での大会としては、広島県・熊本県・鹿児島県が加わり、県で一体となって実施したいという思いがあります。
 
2022年度のエントリーは、10月下旬開始を予定。
受付開始後にはオンラインでの全国学習会の実施も予定されています。
エリア大会がない地域の高校生にも、SDGsや社会課題についての学習の機会を設けたいとおっしゃっていました。
 
大会に向けて、夏休みからアイデアの計画を立てていくのもおすすめ。
各メディアでもSDGsが取り上げられるようになり、 SDGs.TV などWebでも学習の機会が多いので、そういったものから視野も広がるはず。
また夏休みに出かけた先にもヒントが落ちていることもあるので、視点を変えて周りから見ていくことが大きなヒントになると思うとアドバイスをいただきました。
 
 
☆SDGs QUEST みらい甲子園 https://sdgs.ac/
・首都圏大会は2022年度も開催決定!
・大会開催日は2023年3月、エントリー開始は10月下旬予定です。
・詳細は決定次第随時公式HPにて発表予定
・なお、授業の一環として取り組む学校もかなり増えているため、
 既にHPには来年度のプラン提出用のテンプレートを公開しています。
 
 
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