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ヨーロッパ発のサステナブルファッションブランド!「ECOALF」下川 雅敏さん ①

今週は、株式会社三陽商会  コーポレートブランドビジネス部  エコアルフ課長  兼 エコアルフ・ジャパン株式会社 取締役の下川 雅敏さんをお迎えしてお話を伺っていきます。
 
 
「ECOALF」は、2009年のスペインのマドリッドで誕生したサステナブルファッションブランド。
大きな特徴は、プロダクトのすべてをリサイクル素材や環境負荷の低い天然素材のみで製造していること、
そして、漁師さんと一緒に回収した海洋プラスチックゴミを新たに製品に生まれ変わらせる「UPCYCLING THE OCEANS」という活動を行っていることです。
 

創業者のハビエル・ゴジェネーチェ氏は元々ペットボトルや漁網といった廃棄ゴミをアップサイクルする活動をしており、その活動を精査して生まれたのが「ECOALF」というブランド。「子どもたちがこれから過ごす地球をよりよいものにしてあげたい」という想いから作られました。

 
 
「UPCYCLING THE OCEANS」というプロジェクトは、日々海と触れ合い、違和感を感じていた漁師さんからの声掛けがきっかけで始まりました。実際に一緒に海に出たハビエルさんは底引き網に魚以上のゴミが上がってくる様子を見て、このゴミをどうにかしないといけないと決意。ハビエルさんと漁師さんたちの想いが重なりスタートしました。
 

「ECOALF」は、ゴミの回収にも積極的です。漁師は以前は、網にかかったゴミは、海に戻していたそうですが、「「UPCYCLING THE OCEANS」が始まってからは、網にかかったゴミを船の上で、ストッカーに入れ、それを「ECOALF」が引き取り、分別、洗浄し、リサイクルのためのアクションに繋がっています。これまでに500トン、今年に入って600トンのゴミを回収。海に流れて出ている海洋プラスチックの量は、年間の800万トンという量からすると小さなアクションですが、インパクトのある量になっています。

現在はスペインで40の漁港、3000人の漁師が携わり、イタリア、ギリシャにも拡大。1万人規模になろうとしているところだそうです。

日本では、2年前の2020年にローンチされた「ECOALF」。

注目度は高かったものの当時はまだサステナブルファッションの入口あたり。インタビューではよく「何がしたいのか」と訊かれていたそう。するとハビエルさんは「服を売りたいのではない。UTOというプロジェクトを徐々に日本で始めてほしい」と答え、「ファッションブランドが海洋汚染と向きあう」というブランドのフィロソフィーを伝えていたと下川さんは振り返ります。
日本に来た際にも、{ECOALF」創業者のハピエルさんは、観光よりも「漁港に行きたい」「日本の海洋汚染の状況を見たい」と、とてもストイック。そんな熱い想いから始まったプロジェクトだからこそ、これだけ大きく拡大しているのではないでしょうか。
 

明日は、そんな「ECOALF」の商品について伺います!

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